早耳リスナーの間で昨年の4曲入りEPが話題になっていたLA在住の4人組。その期待を裏切ることなく、待望のファースト・アルバムではド直球のポップソングを連発している。フォスター・ザ・ピープル譲りの合唱系メロディー、ヴァンパイア・ウィークエンド以降のトロピカル感、トゥー・ドア・シネマ・クラブのような小気味良いギター・リフ、パッション・ピットを想起させるエモーショナルなファルセットなどなど、2000年代後半から続く現行インディー・ロックの美味しいところを容赦なく取り込みつつも、それが決して嫌味な感じに響かないのだから本当にズルイ。全14曲ながら46分というコンパクトさも手伝い、一枚通して聴いた後の清涼感はさながら炭酸飲料のようだ。