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潜入〈タワレコメン〉会議! 2015年3月度・洋楽編:USインディー界の話題作など、全ノミネート作を観て聴いてチェック!

 

全国のタワーレコードのスタッフが、己の〈耳〉と〈直感〉だけを基準に世間で話題になる前のアーティストの作品をピックアップし、全店的なプッシュへと繋げる企画〈タワレコメン〉。これまで、相対性理論神聖かまってちゃんクリープハイプceroKANA-BOON、洋楽ではストライプスチャーチズといった現行シーンの最前線で活躍するアクトをいち早く発掘しており、現在は月1回のペースでオススメ・アイテムを紹介しています。Mikikiでは、そんなタワレコメンの選定会議に潜入し、作品の魅力を視聴コンテンツと共にお伝えする特集を連載中! 今回は3月度の洋楽編です!!

※決定済み! 2015年4月度のタワレコメンに関する情報はこちら

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タワーレコードの本社にて行われるタワレコメンの会議。今回も音楽通のスタッフたちが〈これぞ!〉というオススメ作品を持ち寄り、タワレコメンの狭き門を通過するための熱いプレゼンを繰り広げました。何百タイトルという新譜のなかから候補作に挙がったのは……!?

トップバッターは、まず〈インディー・ポップ界のジョン・レノン〉との謳い文句でスタッフの関心を惹いたカナダのシンガー・ソングライター、トラヴィス・ブレッツァーのファースト・アルバム『Waxing Romantic』。たしかに、鼻にかかったちょっぴりダルそうな歌声は似ている気がするし、メロディーやアレンジ込みでサージェント・ペパーズ期のジョンっぽいサイケ感あり? また、ウォッシュト・アウトらを輩出したメキシカン・サマー発、アリエル・ピンクMGMT周りの人脈がサポート……とUSインディー好きにも外せないポイントが多い作品です!

 

そんな夢見心地な会議室の空気をUKロックらしからぬグランジな轟音で一変させたのは、〈SUMMER SONIC 2015〉での来日も決まった注目の3ピース・バンド、ダーリアの初ミニ・アルバム『Petals』。ロイヤル・ブラッドボッツなど、US寄りのゴリッとしたロック・サウンドで勝負する若手の多いUK勢のなかでも、ここまでグランジ色の濃いバンドはいなかった? とはいえ英国情緒を感じさせる陰影のあるメロディーもうまくミックスしていて、ニルヴァーナ“Smells Like Teen Spirit”的なリフが炸裂する“Pandemonium”筆頭にキラー曲多し。

 

続いて、パプアニューギニア育ち/オーストラリア発の人気急上昇中バンドで、ダーリアと同じく今年のサマソニへの出演が決ったシェパードのアルバム『Bombs Away!』が登場。何と言っても、キャッチーなメロディーに乗った〈セイ! ジェロニモ!〉のリフレインが一度聴いたら耳から離れない“Geronimo”が必聴。同曲が本国のみならずUSやUKでもヒット中の彼らだけに、日本でもジャンルや洋楽/邦楽の壁を超えて多くのリスナーに届きそうな予感(映画「テラスハウス クロージング・ドア」でも使われたり)。ライヴ映えしそうなスケール感の大きさ!

 

次は、2014年発表のEPがタワーでもロングセールスを記録しているLAの4人組エレクトロ・ユニット、スモールプールスの待ち望まれていたファースト・アルバム『Lovetap!』。本作にも収録された2013年のインディー・アンセム“Dreaming”の中毒性がとにかくハンパじゃない! それ以外にも、シンガロング必至なリード曲“Karaoke”はじめ、ズバ抜けたキャッチ―さのナンバーばかりでクセになりそう。パッション・ピットフォスター・ザ・ピープル好きはまずマストだし、近年のシンセ・ポップ系作品のなかでも頭一つ抜けたクオリティー!

 

一転して落ち着いた音でグッと会議室の雰囲気を変えたのは、あのアデルも〈ファンタステックね〉と賞賛を送るカナダはヴァンクーヴァー出身のシンガー・ソングライター、トバイアス・ジェッソ・Jrのデビュー・アルバム『Goon』。ブラック・キーズパトリック・カーニーが参加、という時点で間違いなさそうですが、実際にPitchforkでも〈8.5〉点という高得点を獲得済み。硬派なソングライティングはランディー・ニューマンあたりを思わせつつ、「メロディーはポール・マッカートニーに似てる!」との声も挙がりました。

 

某ホラー映画のキャラクターを想起させるタイトルから、最初は「イロモノか?」と思わせながら、端正かつメランコリックなシンセ・ポップで意表を突いたのは、オーストラリアのゴールドコーストを拠点とするバンド、フェアチャイルドの作品『Sadako EP』。すでに昨年に配信で話題を呼んでおり、トゥー・ドア・シネマ・クラブあたりのファンにはぜひオススメしたい完成度の高いEPです。実は彼ら、フェアチャイルド・リパブリック名義での来日経験もあり、そのポップセンスが日本人リスナーのツボを突くことは証明済み。

 

ラストは、2013年の初作が「70年代のアシッド・フォークの隠れ名盤?」と話題になったという逸話にも納得の歌声を響かせた女性シンガー・ソングライター、ジェシカ・プラットのセカンド・アルバム『On Your Own Love Again』。コケティッシュな声の響きが似ているジョアンナ・ニューサムと同じ名門ドラッグ・シティからの〈品質保証〉な逸品で、素材の良さを引き立たせるシンプルなギターの弾き語り中心の内容。「ヴァシュティ・バニヤンの名作と並べたい」というスタッフならではの提案も飛び出しました。

 

 

ということで、今回もしっとり系から轟音ロックまで振れ幅の広い力作揃いだったタワレコメン会議。いつにも増して難しい表情のスタッフたちが多数決で選んだのは……!?

 

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