DISC GUIDE

tofubeatsやYogee New Waves、北園みなみにORLANDなど日本産インディ―・ポップ作品ガイド(2)

【特集:インディー・ポップ百景】 Pt.6

IF YOU'RE READING THIS ITS (NOT) TOO LATE
[ 緊急ワイド ]インディー・ポップ百景
10年代も半ばまで過ぎました。まだそんなこと言ってんの?という声もおありでしょうが、旬も流行も浅薄な理屈も時代のムードも超えた地平で響いてほしい音楽たちは、世界中から毎日のように登場しています!

 


 

ORESAMA オオカミハート  バップ(2014)

デビュー曲がいきなりアニメ主題歌に抜擢され、DAOKOのメジャー移籍作にも曲提供した男子トラックメイカー+女子ヴォーカルのデュオ。ヴィジュアルも含め、ちょいダサでカラフルな80s感覚とハイファイなディスコ・ファンクを交配した音楽性は、J-Popとの距離感にtofubeats周辺との近似性が。 *土田

 

 

FOLKS SNOWTOWN キューン(2015)

地元である北海道のニュータウン、恵庭市を拠点とする5人組。サンプリングなども交えた職人的な音の加工が際立つエレクトロ・ポップによって冬の景色を描き出した本作では、同郷の先輩・砂原良徳が2曲をプロデュース。さらにラブリーサマーちゃんがコーラスを担当と、多彩なゲストの参加が目に付く。 *金子

 

 

ORLAND Fragment Of Romance PUMP!(2014)

3台のシンセとトークボックスを用いてシティー・ポップをアップデートし、〈名古屋のダフト・パンク〉とも呼ばれた4人組。東京女子流Negiccoらアイドルとコラボしたり、横山輝一の90年代ヒット“Lovin' You”のカヴァーをネットで発表するなどJ-Popとしての絶妙な距離感とセンスの良さが光る。 *金子

 

 

Yogee New Waves PARAISO Bayon production(2014)

フィッシュマンズ踊ってばかりの国から淡いサイケデリアを受け継ぎつつ、それをあくまでファンキーかつロマンティックに、〈いま〉のポップスとして鳴らす東京の4人組。〈都会におけるPOPの進化〉をテーマに掲げ、煌びやかな街の風景と、そこで生きることの窮屈さや孤独を同時に描き出している。 *金子

 

 

北園みなみ promenade P.S.C.(2014)

90年生まれのシンガー・ソングライターがネット上での多大な反響を足掛かりに掴み取ったCDデビュー作。自在に躍るメロディーを重層的なアンサンブルで立体化し、圧倒的な完成度を備えたシティー・ポップ~AORを作り上げている。そのズバ抜けた作曲センスは早熟を超えて〈老練〉とすら形容できそう。 *澤田

 

 

Sugar's Campaign FRIENDS スピードスター(2015)

大阪から先鋭的なトラックを発信するAvec AvecSeihoがポップソングと向き合う場=Sugar's Campaignの初フル作。精緻なシティー・ポップの数々はブギーの煌めきや90年代J-Popの意匠などのミックスで編まれており、この編集センスにtofubeatsらとも共有しているであろう時代の空気が感じ取れる。 *澤田

 

 

新川忠 Paintings of Lights Botanical House(2015)

タイムレスな筆致でリスナーを静かに魅了してきたシンガー・ソングライターは、10年ぶりの3作目で80sシンセ・サウンドに接近。末期ロキシー・ミュージックブルー・ナイルにも通じるロマンティックな音世界を描き、現行インディーのAOR志向の動きともシンクロしながらシーンの第一線に帰還した。 *澤田

 

 

NOPPAL SUMMER EP 2015 IMAGE CLUV(2014)

富山発の女子ラッパーが、LUVRAW主宰レーベルから放った初EP。DORIANVIDEOTAPEMUSICMr.MELODYらが担ったレイドバックしたトラックの上を、抜群の歌心を持つ主役のフロウがゆらゆらと泳ぐ。極上のメロウネスを湛えた彼女の楽曲は、今様のサマー・ポップとして広く受け入れられるはず。 *澤田

 

 

YOSUKEKOTANI ANYWHERE THEWOLFONTHEHILL(2014)

HARVARDの片割れが世界10都市のホテルで制作したのは、インクソンの流れを汲むオルタナティヴなR&B集。モダンなビートとアンビエントな音像、内省的な歌声が織り成すメロウなサウンドスケープは、密やかな夜に聴きたい雰囲気。音と音の隙間に、自身と対話する彼のパーソナルな横顔が浮かんでいる。 *土田

 

 

tofubeats STAKEHOLDER unBORDE(2015)

脈々と連なる日本のポップスの歴史と、現在進行形のクラブ・ミュージックを並列に愛し、インターネットからメジャー・シーンへ。まさに時代の寵児であり、彼こそがシーンの立役者であると言えよう。森高千里とのコラボ作や前作のリミックス盤、そしてビートで攻めた本作と、絶えず攻勢は続く。 *金子

 

 

N.O.R.K. ADSR AY(2014)

ライのエレガンスとハウ・トゥ・ドレス・ウェルの幽玄さの交錯点に立つ男性デュオの初EP。つまりインディーR&Bの潮流に対するレスポンスであり、ビート・ミュージックのニュアンスも感じ取れるボトムのおもしろさも際立つ。Lady Citizenなどリミキサーの人選からもその眼差しの先はあきらか。 *澤田

 

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