INTERVIEW

Yasei Collective×ニーボディ、日本&LAジャズのクロスオーヴァー担う両雄がジャンルレスな快進撃の背景を語る

Yasei Collective『Lights』カウントダウン特集:後編

Yasei Collective×ニーボディ、日本&LAジャズのクロスオーヴァー担う両雄がジャンルレスな快進撃の背景を語る

Mikikiブログ〈ヤセイの洋楽ハンティング〉も好評なYasei Collectiveが、待望のニュー・アルバム『Lights』を4月6日にリリース! 先日には同作からタイトル・トラックのミュージック・ビデオが公開され(記事はこちら)、Gotchタブゾンビら擁するkatsina sessionなど共演者も豪華なリリース・ツアー〈WE ARE ALL “LIGHT” TOUR 2016〉も発表されるなど盛り上がりが加速するなか、Mikikiではカウントダウン特集として、ヤセイのルーツであるビッグな海外アーティストとの対談企画を敢行。

前編のマーク・ジュリアナに続いて、後編ではLAの5人組クロスオーヴァー・ジャム・バンド、ニーボディが登場! 2009年に発表した『Twelve Songs』がグラミー賞にノミネートされ、2013年のアルバム『The Line』で名門コンコードよりメジャー・デビュー。昨年にはビートメイカーのデイデラスとの共演作『Kneedulus』をフライング・ロータスが主宰するブレインフィーダーから発表し(5月13日に日本盤リリースも決定!)、凄腕揃いのメンバーたちはジャンル不問で日々動き回るという、現代ジャズを代表するスーパー・グループです。ヤセイに決定的な影響を与えたバンドということもあり、2013年には彼らの招聘で初来日が実現。そして、昨年9月に再来日を果たしたタイミングでこの座談会が行われました。出会いとバックグラウンド、音楽観などを熱く語りながら日米2バンドの本質が浮かび上がっていく、意義深い〈再会〉となりました。

★前編:松下マサナオ×マーク・ジュリアナのドラマー対談はこちら
★〈WE ARE ALL “LIGHT” TOUR 2016〉詳細はこちら

Yasei Collective Lights Thursday Club(2016)

【参加メンバー】

from ニーボディ
ベン・ウェンデル(サックス)
ネイト・ウッド(ドラムス)
シェイン・エンズリー(トランペット)
アダム・ベンジャミン(キーボード)
カーヴェー・ラステガー(ベース)

from Yasei Collective
松下マサナオ(ドラムス)
中西道彦(ベース/シンセ)
斎藤拓郎(ギター/ヴォコーダー/シンセ)
別所和洋(キーボード)

写真提供/COTTON CLUB Photo by Y. Yoneda

 

――いきなりですけど、ベンはテラス・マーティンのサックスの先生だったんですよね? 

ベン・ウェンデル「そうなんだよ。と言っても、僕が16歳くらいのときの話なんだけどね(現在は39歳)。テラスはヒップホップ系雑誌のインタヴューでもその話をしていたみたいで、知り合いから〈これ読んだ?〉とメールが届いたときは驚いたな。〈おいおい、このまま僕はヒップホップの世界に入っていくのか!〉って思ったよ(笑)」

テラス・マーティンが4月にリリースするニュー・アルバム『Velvet Portraits』収録曲“Valdez Off Crenshaw”

 

――ハハハ(笑)。まずはお互いが知り合った経緯を改めて教えてもらえますか。

松下マサナオ「個人的に、以前からネイトのことを知っていたんです。(松下と中西がアメリカ留学中に通っていた)LAミュージック・アカデミーの卒業生なんですよ」

ネイト・ウッド「そう、同じ学校だったんだよね。彼のほうが若いけど」

松下「同校の恩師、ラルフ・ハンフリーにも〈ニーボディは絶対に聴いたほうがいい〉と薦められて、それでLAでのライヴを観に行ったんです。それから一発でファンになって、いつか一緒にやれたらと思ってました。で、僕らのセカンド・アルバム(2013年作『Conditioner』)をリリースするタイミングで、彼らに声を掛けたんです」

――そして2マン・ライヴが実現したわけですね。

カーヴェー・ラステガー「素晴らしい経験だったよ。2年前のことで、(旅程は)あっという間に過ぎてしまったし、ライヴも1本だけだったけど、ヤセイやレーベルの親切なもてなしには心から感動したし、この国までやってきて彼らと実際に会えたことは本当に名誉なことだった。ヤセイの演奏も素晴らしかったし、音楽も刺激的でオリジナル。彼らのようなバンドは、それまで自分の人生で一度も聴いたこともなかったんだ」

ニーボディとYasei Collectiveによる2013年の公演の模様を収めたドキュメンタリー映像

 

――ヤセイのサウンドについては、どんな印象を抱きました?

カーヴェー「僕もそうだし、他のメンバーも共感すると思うけど、まずはキーボード、ギター、ベース、それにマサの素晴らしいドラムスが作り上げるサウンドの世界観が最高だと思う。有機的なビートが、任天堂のゲームのような音ともぴったり噛み合っていたりして……。難しそうな音楽かもしれないけど、すぐに好きになれる、とにかく楽しい音楽だね。すごく心を動かされるし、聴いているうちに目を見開いてしまう。そういった要素がすべて好き。だから、あれから2年も経ってしまったなんて本当に残念だよ。もっと早く再会できると思っていたのに」

ニーボディ一同「同感!」

シェイン・エンズリー「彼らの演奏は、とても自信に満ちているよね。年数を重ねているからかもしれないけど、リラックスしているのも、演奏にひたむきに打ち込んでいることも伝わってくる。だからプレイが始まると、すぐにフロア中がエネルギーに満ちてきて、バンドとしての繋がりも感じられる。それは僕らにとってもすごく共感できることなんだ。なぜなら僕らもニーボディとして連帯したひとつの集合体として取り組むことに重きを置いているんだ。みんなそれぞれのパートを持ってはいるけど、そこで力を合わせて、互いに敬意を表しながら音楽に取り組んでいる様子から、一体感や共通の姿勢を感じることができる」

中西道彦「あなたたちが、僕らにバンドというフォーマットで活動するのがいかに大切なのかを教えてくれたんです」

――ヤセイはニーボディから学んだ部分がいろいろありそうですね。

松下「メチャクチャありますよ。タクロウ(斉藤)が一番影響を受けてるんじゃない?」

斎藤拓郎「ニーボディの曲のコードやメロディー、音階の取り方などにすごく影響を受けてますね。僕なりにですけど、自分の作る曲にも反映させています。あとはビートの部分。(デモ作りで)ドラムを打ち込むときにも、ネイトがドラムを叩くビデオを参考にしながら作ったりしています」

ネイト・ウッドのソロ・パフォーマンス映像

 

松下「ネイトのドラムはかなり重要。彼(斉藤)、そういったスタイルのプログラミングがすごく上手いんですよ」

別所和洋「拓郎が打ち込んだデモを聴かせたいよね(笑)」

斉藤「恥ずかしいな」

松下「(囁き声で)だから俺がすごく練習しないといけなくなるんだよ」

一同「ハハハハ(笑)」

松下「ドラミングはもちろんだし、あとはバンドの在り方にも大きく影響されています。Yasei Collectiveという名前には、〈ひとりでもそれぞれがやっていける集合体〉という意味合いが込められているんですよ。ニーボディはバンドの人気が高まっていくことによって、メンバーそれぞれの活動が活発化していきましたよね。ネイトはウェイン・クランツとかいろんなバンドに呼ばれたり、エンジニアとしてもすごく有名になった。ベンは言うまでもないし、他のみんなもそう。ニーボディで実力は証明済みだから、〈こういうスタイルもできるでしょ?〉といろんな方面からピックアップされるわけです。そして、改めてバンドとして集まれば〈俺のメインの仕事はこれ〉とすぐに取り掛かれる――そういうのが理想的だと思っていて」

――確かに。

松下「俺らもそうありたいなと思って、過去に2年間ぐらい外の世界をシャットアウトして自分たちだけの音楽を作ったんです。そうしたら、おそらくその結果だと思うんだけど、最近になって他のバンドへの参加やレコーディングなどで忙しくなったりと、ニーボディと同じようなことが起きつつある。だから俺らにとって彼らは、ロックやジャズなどのジャンルを越えた、バンドの新しいスタイルみたいなもののモデル・プランなんです」

ニーボディの2015年のライヴ映像

 

――逆に、ニーボディがインスパイアされたバンドといえば?

アダム「あまりにも長い間このバンドを続けているから、始めた当初にインスパイアされたバンドもいれば、後から影響を受けた人たちもいるね。クラウディア・クィンテットは僕にとって重要だったかな。サウンドもユニークだし、すごく細やかな音楽なんだけど聴きやすい。もっと往年のバンドだと、いつも念頭にあるのはウェザー・リポートかな。それぞれのメンバーが個性的なスタイルを持っているんだけど、楽曲がそれらのパートに負けないくらいしっかりしている。それってバンドとしては素晴らしい美点だと思うな」

クラウディア・クィンテットの2009年のパフォーマンス映像

 

――言われてみれば、ニーボディは〈未来のウェザー・リポート〉という感じがしますね。

ネイト「あと、僕らのほとんどは同じイーストマン音楽院に通っていたんだけど、そのときの先生にはジャック・ディジョネットとの共演が有名で、ミシェル・ンデゲオチェロとも一緒に活動をしていたマイケル・ケインや、スティーヴ・コールマンとよく共演していたラルフ・アレッシがいたんだ。そういった先生たちの存在もあって、スティーヴ・コールマンやミシェル・ンデゲオチェロの音楽を聴き込むことができた。当時の僕らにとって大きな影響源だったよ」

※ジュリアード音楽院などと並んで水準の高い、NYはロチェスター大学における音楽の専門学校

カーヴェー「ああ、僕もそうだ。スティーヴ・コールマンは偉大だと思う。M・ベース・コレクティヴもね」

ネイト「そうそう、ミシェル・ンデゲオチェロもそうだけど、彼らのビートの奏で方やタイムの取り方への心配りを見ることで、僕らもそういった音楽的アプローチに注意を払うことを学んだし、それが自分たちの演奏にも影響を与えている」

スティーヴ・コールマン率いるM・ベース・コレクティウの92年作『Anatomy Of A Groove』収録曲“Prism”

 

カーヴェー「あとはルーツディアンジェロの『Voodoo』もそうだね。それにエリオット・スミス。ニーボディを結成した当初はそればかり聴いていたんだけど、彼の曲は僕らの音楽や曲に影響を与えていると思うよ」

松下「最近のNYやLAで、僕らの知らないすごいドラマーがいたら教えてほしいです」

ネイト「素晴らしいドラマーはたくさんいるからな。ジョシュ・ディオンとはよく一緒にプレイしているね。彼はパリス・モンスターというバンドもやってるんだけど、僕がギターを弾いて歌っているバンドでは彼がドラムスをやってくれている。驚異的な才能の持ち主さ」

ベン「あとはハロン・アーチー(Jalon Archie)。19歳の若い子なんだけど。彼の名前が話題に上がったとき、ケンドリック・スコットが冗談で〈アイツの両腕を切り落としてやりたい〉とか言ってておもしろかった(笑)」

ジョシュ・ディオンのソロ・パフォーマンス映像

 

ハロン・アーチーのソロ・パフォーマンス映像

 

――自分と同じ楽器のプレイヤーで、プロになる前にすごく研究した人も教えてもらえますか。

アダム「ちょっとメジャーすぎてアレだけど、子供の頃から、そしていまでもパット・メセニーのファンなんだ。作曲家/プレイヤーの両面で尊敬している」

カーヴェー「あまりオリジナリティーがない答えだけど、ジャコ・パストリアスピノ・パラディーノジェイムズ・ジェマーソンかな。ちょっとマイナーなところでは、ジャマラディーン・タクマもよく聴いたね。それとロバート・シェークスピア! ピーター・トッシュの『Wanted Dread And Alive』(81年)におけるスライ&ロビーのリズム・セクションは史上最高だね。展開やフィルもすべて覚えているよ」

ベン「若かったときはジョン・コルトレーンかな。あとはボブ・ミンツァーマイケル・ブレッカーヤン・ガルバレク。大学時代はジョシュア・レッドマンマーク・ターナークリス・ポッターだね」

ベン・ウェンデルとジョシュア・レッドマンのセッション映像。2015年に月イチで更新されたベン主導のセッション映像シリーズ〈The Seasons〉の一環で、他にもマーク・ターナー、ジュリアン・ラージらと共演している

 

ネイト「僕はプロになったのが早かったから、16歳の頃にはギグをしていたんだ。両親がミュージシャンで、彼らが好きなミュージシャンに僕も影響された。スチュワート・コープランドが僕の最初のヒーローだったかな。ジャズではトニー・ウィリアムスジャック・ディジョネットポール・モチアンかな。そのあとにはザック・ダンジガーキース・カーロックディーントニ・パークスと続いていく感じ」

シェーン「ジャズを聴きはじめた頃はリー・モーガンクリフォード・ブラウンかな。そのあとはブッカー・リトルウディ・ショウ。それに、ロン・マイルズラルフ・アレッシといった自分の先生たちも、トランぺッターの僕にはとても重要な存在さ」


――ヤセイの皆さんから、改めてニーボディに質問はありますか?

中西「たくさん訊いてみたいことがあります。特に使っている〈キュー〉についてとか」

ベン「そうだ、君とは(前回の来日時に)話し込んだよね」

※キューと即興を巡る驚異的なエピソードは、ヤセイの洋楽ハンティング「インプロヴィゼーションはどこまで進化するのか? ニーボディの提示する新しい音楽的コミュニケーション」にて紹介

中西「なにか新しいキューを作ってたりしますか?」

ベン「そうだな……。最新のものでも1、2年前のものだね。ソロ・ブレイクとか」

ネイト「それなんて、もう3年前のものだよ」

ベン「そこ(キュー)については、ずいぶんとスピードダウンしたんだ。というのも、ほぼすべてのことについてのキューを作り尽くしたからね。アダムがまだ先生をやっていた頃に、キューのリストを作ってくれたんだ。それも5年くらいの話だけど、その時点で項目は20を超えていたよ」

カーヴェー「一時は熱心にキューを作ったものだし、実際にキューを中心とした曲も3、4曲あったんだけどね。君たちもそうだと思うけど、最近はあまり弾かなくなった曲とかあるでしょ。いま僕らもそういう時期で、前ほどキューを使わなくなってるんだ。とはいえ、まったく使わなくなったわけではない。例えば〈誰かソロに入って〉〈ソロはもう止めて〉とか、〈次のセクションに進めよう〉〈まだこのセクションのままで行こう〉とか」

ネイト「〈もっと抑えてプレイして〉〈もっとヴォリューム上げて〉とか」

カーヴェー「そうそう。いまでも結構使ってはいるけど、前ほど使いまくってはいない」

ネイト「(実験的すぎて)音楽に関係しないものもあったしね。確か、拍子を変えようとしたものもあるんだけど、あれは大失敗だった(笑)」

アダム「そもそもキューの説明をしておくと、僕らがインプロヴィゼーションするときに埋め込む、短くて見えないフレーズを演奏している人への指示出しとして使っているんだ。そのなかでも〈ルーピング・キュー〉というのがあって、そこではあらかじめ各メンバーに割り振られている音楽的な〈名前〉があって、それをもとにピッチやピッチの並びと、どこからループを始めるかっていう指示を出すんだ。そこから音楽の質感を決めていったり、曲を一から作ったりできる」

ベン「そのへんは自然発生的なところもあるから、聴いたことがないフレーズのときはその場で判断しないといけなくて」

カーヴェー「アダム専用で、〈ディストーション効かせて〉〈もっと音を大きく〉みたいなキューを作りたいね」

アダム「それいいね(笑)。こうやってマニアックな話になっちゃうけど、でも楽しいんだ。なんでキューを使いはじめたかというと、バンド内で自由にインプロヴァイズしたかったから。その一方で、当時僕らが聴いていた音楽といえば、ポップスやロック、あるいはきちっとしたジャズ・グループのようにしっかりプロデュースされたもので、僕らはその両方の要素が欲しかったのさ。つまり、すごく自由にやっていいんだけど、あっという間に変わったり終わったりするような感じ。自由度が上がると、コントロールしにくくなるからね」

松下「ニーボディがすごいのは、そういうキューの使い方をしていてもただ実験的に聴こえないところ。あくまで音楽的にこなしているんですよね」

ベン「その通り。僕らは演奏をちゃんと聴いていてほしいんだ。〈俺は何しにここ来たんだよ?〉みたいな疎外感なんて味わってほしくない。それより、オーディエンスと繋がっていたほうがいいよね」

ニーボディの2013年のライヴ映像

 

中西「話は変わりますが、テオ・ブラックマンとの共演作(2008年作『Twelve Songs By Charles Ives』)も最高だったけど、また近いうちにそういった予定はありますか?」

ベン「まずはデイデラスと一緒に作った『Kneedulus』。アルバム名はもちろん、〈Kneebody〉と〈Daedelus〉を組み合わせたものさ」

2015年作『Kneedulus』収録曲“Drum Battle”

 

ベン「ニーボディのオリジナル・アルバムのレコーディングもしたよ。ほかにも、いろんなシンガーとのコラボ企画も進めているところ。そちらはアルバムの形態を取るのかまだ決めていないけど、キンブラバード・アンド・ザ・ビーイナラ・ジョージなどが参加している」

カーヴェー「あと、ガビー・モレーノとのセッションも決まってるね。ミシェル・ンデゲオチェロとも何かするかもしれない。コリン・ヘイデ・ラ・ソウルともコラボするかな」

――かなりすごいですね(笑)。

カーヴェー「でも、これからしばらくは『Kneedulus』に焦点を当てて活動していくことになるだろうね。ツアーを回ることにもなっているし」

ベン「どうにかして日本も回れるようにできないかな。デイデラスは何度も日本でライヴしているし、一緒にプレイできたら最高だね」

カーヴェー「むしろ機会さえあれば、定期的に来たいぐらいだよ。2013年のときは、もっと頻繁に来れるようになることを願っていたんだけどな」

松下「何か日本でフェスでも開催したいですよね。ニーボディやマーク・ジュリアナのビート・ミュージック、あとはハイエイタス・カイヨーテに、僕らや日本のバンドも加わるような形で」

カーヴェー「ハイエイタスはこの前、日本に来ていたんでしょ? 彼らとは君たちに出会う前、2013年の春にオーストラリアで初めて会ったんだけど、僕らの音楽を聴いていたみたいで、〈一緒にプレイする機会があればぜひしたいね〉と話していたのさ。さらに、君たちともまた一緒にできるんだったら本当に最高だね」

――では最後に、先ほどのキューみたいな、ニーボディならではの秘密をもう一つ教えてください。

アダム「僕がこのバンドの特徴として一つ思っているのは、時間の経過や年齢と共に変わっていく音楽的嗜好に伴うバンド自体の変化や進化について、メンバーみんながオープンに受け入れていること。僕は、そのときに弾いている音楽が、いまのバンドを表していると思っている。次に待っている曲たちはきっととても違うだろうし、アプローチも違ってくると思うよ。そういうところが好きだな」

カーヴェー「バンド結成時のことについてよく話すんだけど、あの頃は音楽を〈耳〉で教え合っていた。当時においては、それはこのバンドのユニークな部分だったね。誰かが何か曲を持ち込んで、それぞれのパートを実際に弾いて教えるんだ。メンバーはそれを聴いて、ゆっくりとモノにしていく。で、どれだけ時間がかかっても、その過程に手間とリハーサルをあてがって仕上げていくんだ。そうやってバンド内の信頼を築き上げていったし、耳もどんどん良くなっていった」

シェーン「そうそう、僕からヤセイに伝えたかったことがあるんだ。僕らも活動が長くなってきて、インタヴューの現場でも、〈どういうバンドに影響を受けてきたか〉よりも〈若手バンドが僕らから影響をもらっている〉みたいな話をすることが多くなってきた。僕らの音楽に夢中になってもらえるのは嬉しいことだけど、送られてきた音源を聴いてみると、自分たちのサウンドにそっくり!なんてこともあってさ。それよりも、〈本当に大好きです!〉と言ってくれるんだけど、実際にやっている音楽はまったく別物だったりするほうが嬉しいな。ヤセイはまさしくそうで、自分たちのサウンドを持っているよね。僕らがどういう影響を与えたにしろ、君たちはそれを持ち帰って、コピーではない自分たちの音楽を作り上げている」

松下「すっごく嬉しい。でも、アンサンブルって話になると、俺たちにもたまにホーン隊が欲しいって思う」

アダム「ウチのを置いて行こうか?」

松下「マジで!? ぜひ(笑)!」

ベン「いいよ、日本好きだし(笑)」

 



WE ARE ALL “LIGHT” TOUR 2016
5月15日(日) 大阪・:梅田Shangri-La
共演:溺れたエビの検死報告書
6月10日(金) 愛知・名古屋Heart Land
共演:egoistic 4 leaves
オープニング・アクト/AWA
6月11日(土) 静岡・浜松G-side
共演:HUMANAME
6月12日(日) 京都 nano
共演:Gotch
DJ:DAWA(FLAKE RECORDS)
6月17日(金) 東京・代官山UNIT
共演:katsina session
(タブゾンビ〈SOIL & “PIMP”SESSIONS〉、日向秀和STRAIGHTENERNothing’s Carved in Stone〉、伊澤一葉the HIATUSあっぱ〉、柏倉隆史〈the HIATUS、toe〉)

※東京公演は3月25日(金)18:00~27日(日)23:59までDoobieメルマガ先行予約受付
http://doobie-web.com/event/160617yasei_collective.php
★ツアー詳細はこちら

 

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