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スタジアム級の美声&抱腹絶倒のトークで魅了! テンパー・トラップ久々に来日、スペシャル・イヴェントをレポ

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  • 2016.05.20
スタジアム級の美声&抱腹絶倒のトークで魅了! テンパー・トラップ久々に来日、スペシャル・イヴェントをレポ

3枚目となる4年ぶりのアルバム『Thick As Thieves』を6月10日にリリースし、8月には7年ぶりの来日公演を控えているテンパー・トラップ。そのプロモーションのために、フロントマンのダギー・マンダギと、ギター/キーボードのジョセフ・グリーアが一足早く来日し、去る5月17日にタワーレコード渋谷店・CUTUP STUDIOにてスペシャル・アコースティック・ライヴ&トーク・イヴェントが開催されました。当日は生憎の空模様だったにもかかわらず、大勢のオーディエンスが詰めかけたほか、イヴェントの模様はタワーレコードのストリーミング・メディア〈タワレボ〉で同時配信されると、累計視聴者数が76,000回を突破する大ヒットに。そこで今回は、筆者が聞き手を務めた公開インタヴューでの発言を織り交ぜながら、当日の模様をレポートします。

★期間限定! 5月23日(月)まで〈タワレボ〉でスペシャル・アコースティック・ライヴ&トーク映像を公開中
★テンパー・トラップの歩みを紹介した記事はこちら

THE TEMPER TRAP Thick As Thieves Infectious Music/BMG/HOSTESS(2016)

 

2009年にはファースト・アルバム『Conditions』を引っ提げて、〈サマソニ〉出演と単独公演で2度の来日を果たしたテンパー・トラップは、2012年の次作『The Temper Trap』発表時は日本を訪れる機会がなかったため、今回がおよそ7年ぶりの再来日となりました。それだけに、彼らとの再会を待ち侘びていたファンは多かったはず。ダギーとジョセフがステージに現れると、割れんばかりの拍手が起こりました。

公開インタヴューでは、久々に訪れた日本への想いについて最初に尋ねてみました。するとダギーは後ろを振り向き、スカジャンの背中に施された龍の刺繍と〈JAPAN〉の文字をアピール。「日本は大好きだよ、古着が安いから(笑)」という発言に、フロアが大きく沸きました。

改めてバンド結成の動機を訊くと、「仕事を掛け持ちしながら勉強していたんだけど、どっちも嫌いだったんだよね(笑)。それでバンドを始めたんだんだけど、昔はダサイ音楽ばかり聴いていたものさ」(ダギー)とのこと。そんな彼らも2005年の結成以降は地元メルボルンでめきめき頭角を現わし、『Conditions』のリリースによって世界的にブレイク。「映画『(500)日のサマー』で僕らの曲が使われたのはターニングポイントだったね。自分たちの音楽が大きく広まったことを実感できたから」(ジョセフ)。

映画「(500)日のサマー」のトレイラ―。20秒過ぎからテンパー・トラップ“Sweet Disposition”が使われている

 

先に発表した2枚のアルバムを改めて紹介してもらったあとは、待望の新作『Thick As Thieves』について。「長い時間を費やして制作したアルバムで、昂揚感を伴ったアンセミックな楽曲がたくさん収録されている。過去2作のベストな部分を抽出して混ぜ合わせて、ギターによりフォーカスした内容になっているよ」(ジョセフ)という本作のタイトルは、〈固く結ばれた友情〉を意味している。「単語の響きが良かったから採用したんだけど、後からバンドの状態を上手く言い表わしていることに気付いた」とダギーは語っていたが、ギタリストのロレンゾ・シリットが2013年に脱退したことも無関係ではないはず。「そうだね、彼が抜けたことで音楽に対するアプローチを見直すきっかけになった。メンバー間の絆もより深まったと思う」(ジョセフ)。

ニュー・アルバムの展望をオーディエンスと共有したあとは、来場者からの質問タイムへ。『Thick As Thieves』のジャケットや、影響を受けたバンドについて、日本/オーストラリアでお気に入りの場所など、さまざまな質問が飛び交うなかで会場中が笑いに包まれたのは「ダギーが昔聴いていた〈ダサイ音楽〉ってどんなやつ?」。このナイスなツッコミ(?)に、「ボーイズIIメンスパイス・ガールズサヴェージ・ガーデン……いくらでも続けられるよ(笑)」と無邪気に答えるダギー。なんでも彼はカラオケが大の得意で、〈ダサイ音楽以外は禁止〉というルールを設けているそう。レパートリーにはバックストリート・ボーイズなども含まれているそうですが、あの歌唱力があったらでそれはもう楽しそうです。

そして、いよいよライヴへ。今回は2人がアコースティック・ギターを掻き鳴らし、時折PCからビートを流すだけのシンプルなセット。それで物足りなさを感じさせなかったのは、迫力に満ちたダギーの歌声があったから。力強く伸びやかなファルセットは、彼らがデビュー時からU2コールドプレイレディオヘッドと比較されてきたのも頷けるはず。そのスタジアム級な美声のあまりのスケール感に感激しきりでした。最初の2作からは“Love Lost”と“The Sea Is Calling”のみ披露し、あとはすべて『Thick As Thieves』の収録曲をプレイ。同様の編成で行われたライヴ映像がYouTubeにもアップされているので、今回観れなかった方はぜひチェックしてみてください。アコースティックゆえに際立つ歌心に酔いしれつつ、これがバンド編成で演奏されたらと思うと、ワクワクせずにはいられません。

ライヴ終了後は、プレゼント抽選会やミート&グリートを経てイヴェントは終了。ダギーとジョセフはその夜のうちに空港へと向かい、次の都市に飛び立っていきました。今回のイヴェントを通じて、彼らのお茶目な人柄にノックアウトされたのは筆者だけではないはず。8月の来日公演が本当に楽しみです。ちなみにMikikiでは、2人が日本滞在中にインタヴューを実施。こちらは6月10日に『Thick As Thieves』がリリースされるタイミングで公開するのでお楽しみに!

 

セットリスト
1. The Sea Is Calling
2. Lost
3. Fall Together
4. Love Lost
5. What If I'm Wrong
6. Thick As Thieves

★期間限定! 5月23日(月)まで〈タワレボ〉でスペシャル・アコースティック・ライヴ&トーク映像を公開中

 


テンパー・トラップ来日情報
8月8日(月) 大阪・梅田クラブクアトロ
8月9日(火) 東京・恵比寿 LIQUIDROOM
開場/開演:18:00/19:00
料金:6,500円(税込1D別)
★公演詳細はこちら

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