ダニティ・ケイン~ダーティー・マネーでの活動を経て先鋭的なソロ活動を続けるドーン嬢の最新作。プロデュースを手掛けたマシーンドラム自身の近作に通ずる、エッジーだがポップに煌めく音像のなかを舞う。トロンボーン・ショーティを迎えたブルース・ロック“LA”やプリンスへのオマージュと思しきスロウ“Hey Nikki”の艶めかしさも聴きもので、無機質で奇矯なアートワークに相反して体温を感じさせる瞬間にグッとくる。