歌い手のKKからシンガー・ソングライターの上北健へと進化を続ける2作目は、1曲ごとに独立した物語を持つコンセプト作。ループとディレイを多用するドラマティックで幻想的なロック・サウンド、ポエトリーや芝居の台詞を思わせる独特な歌唱、そして抑圧と諦めの日々を抜け出して心の解放をめざす希望の言葉。ネット世代の寄る辺ない不安感にそっと寄り添う優しい音楽だ。音を補完する短編小説を収めた書籍も同時に到着。