イダン・ライヒェル・バンドの歌い手だったラヴィット・カラハニ率いるグループが、本国イスラエルで2015年に発表したこの2作目を携えて日本進出。〈砂漠のブルース〉っぽいサイケ・ロックを下地にしつつ、妖しげなウードの音や執拗なほどの巻き舌で湿った色気を漂わせ、独特のトランス・ミュージックを作り上げている。土着的に寄りすぎていないのは、プロデュースを担当したビル・ラズウェルの手腕か。