〈歌謡シューゲイザー〉を標榜する男女ヴォーカル・バンドの2作目。前作は4AD流儀の耽美志向を強く感じさせたが、今回は暴れまくる轟音に耳を奪われる作品で、特にマイブラばりのフィードバック・ノイズを放出する“ダブル・プラトニック・スウイサイド”やポスト・パンク由来の鋭利なアンサンブルが疾走する“もぎたてのディスコミュニケーション”が凄まじい。初期の相対性理論や集団行動を愛する方もぜひ。