WHOLE LOTTA LOVE 2018
[ 特集 ]ZOKKON OF THE YEAR 17→18
恐るべき地殻変動に揺れつつ、やはり2017年も理屈抜きでいい作品はいっぱいあった!と言いたいし、2018年もきっと楽しいものが楽しいと思っていたい!

 


2017年が生み出した必聴盤のごくごく一部をご紹介!

アイドルネッサンス 前髪がゆれる T-Palette(2017)

ステージでは古今さまざまな楽曲をカヴァーしながらパフォーマンスに磨きをかけてきた8人。初のミニ・アルバムはすべてオリジナル楽曲で構成されたもので、ソングライターとして指名されたのは、Base Ball Bearの小出祐介というナイス・チョイス! モダンとクラシックの絶妙なバランスが美味! *久保田

 

乃木坂46 生まれてから初めて見た夢 N46Div.(2017)

卒業した橋本奈々未の面影も残しつつ、3期生が合流してから初となったサード・アルバム。国民的グループへの尋常じゃない加速っぷりもあって、〈ファンになってから初めて買ったアルバム〉だった方々もさぞ多かったはず。“設定温度”はメンバー46人全員が参加した初めての曲。 *久保田

 

RHYMEBERRY SERIES 1 PARTICLE(2017)

いわゆるアイドル・ラップ的な手法もずいぶん広まりましたが、彼女たちはもう別格の域へ。特に本式のMCバトルに出演歴もあるMIRIのカッコ良さは群を抜いているが、音源ではその技量を親しみやすい方向へ向けているのがまたイイところ。新トリオとなっての初作でもその塩梅はバッチリでした。 *出嶌

 

DEVIL NO ID シグナル バップ(2017)

コンスタントなリリースを続ける沖縄のダンス少女たちのサード・シングルは2017年なかなかの収穫でした。軽やかに友愛を歌うトロピカル・ハウスな表題曲の爽やかさ、一転してヘヴィーなトラップ~ダンスホール調に仕上げられた“まよいのもり”のエグいカッコ良さ……今年の展開も待ちきれない! *出嶌

 

転校少女歌撃団 この世界にサヨナラして Transfer Girls(2017)

年頭に新メンバーを迎えてイメージを変えた彼女たちの一発目のシングルは、ドカドカしたドラミングとストリングスの絡む様が格好良いラウド・ナンバーで、BiSH好きにも薦めたいエモさでした。一転してカップリングではゆるふわラップの“ときめけアフタースクール”で、これもまた良し! *出嶌

 

ベイビーレイズJAPAN THE BRJ ポニーキャニオン(2017)

5年のキャリアとなると、この界隈ではなかなかのヴェテランのようにも思われますが、不動の5人で迎えた5周年を祝うこの5曲入りミニ・アルバムでも、彼女たちの初心のような熱さはメラメラと健在の様子。“何度でも”“僕らはここにいる”に迸るエモーションには何度聴いても打たれます! *出嶌

 

アップアップガールズ(仮) 4thアルバム(仮) T-Palette(2017)

向かい風を食らいながら逞しく突っ走り続けてきたアプガにとって、仙石みなみと佐藤綾乃が卒業した2017年は大きな変革を迎えた一年でした。この7人でのラスト・アルバムには、メンバーそれぞれのソロ曲が収録されていますが、なかでも佐藤の曲“スタートライン”が沁みすぎた! *久保田

 

東京パフォーマンスドール WE ARE TPD エピック(2017)

始動から3年半にしてようやく届いた初アルバムは、ライヴを疑似体験できるようなスリリングさに溢れた14トラック(+ボーナス)で、彼女たちの持ち味をバッチリとパッケージ。9月のミニ『Summer Glitter』では新たな可能性も模索した感もあり、クライマックスはまだまだこれから。 *久保田

 

℃-ute To Tomorrow/ファイナルスコール/The Curtain Rises zetima(2017)

解散とか卒業とかには慣れてはいるけれど、さすがに寂しかった。〈全部やりきった〉と歌ってはいるけれど、まだまだ観たかったよぉ。歌えて踊れて、なおかつヴィジュアルも美しいという王道を進んできた彼女たちの精神が、また新しい世代に継がれていくことを祈ります! *久保田

 

RIOT BABY By My Side EP PLANET EARTH(2017)

平均年齢11歳、スケーター・ファッションに身を包んだ3人が、コワイモノ知らずの前のめりなキッズ・パワー全開で放つメロコアmeetsアイドル・ポップ。BABYMETALの両サイド的な〈駄々っ子〉フィーリングを発しながら、有無を言わせぬ説得力で迫る愛らしい暴れん坊。9月からは4人組に! *久保田

 

寺嶋由芙 わたしを旅行につれてって インペリアル(2017)

恋の始まりから終わりまでをキュートに表現してみせた2017年のシングル3部作。サウンドはいずれも80年代アイドル的なニュアンスを強めたもので、こちらは言わばゆっふぃー版“青い珊瑚礁”とでもいった趣き。MVで見せてくれた健康的なビキニ姿にもキュンキュンきちゃいましたよ! *久保田