グラミー賞受賞おめでとうございます! 二度あることは三度あるそうなので来年も楽しみです。さて、改めて昨年リリースのヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴとスタジオ制作をうまくまとめた2枚組のご紹介ですが、兎にも角にもセシルのジャズがこってり楽しめる内容です。弦楽四重奏を交えたスタジオ版はセシルの声と弦の混ざり具合が心地いいし、ライヴ版はデッドな音がなんともウォーム&クラッシーな響きで、音の輪郭がはっきりくっきり聴こえてくる。2枚めの“I Didn’t Know What Time It Was?”のスインギーなアレンジが新鮮。失敗を恐れず大胆に、繊細に歌い切るところがさすがですなあ。