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【tofubeatsの棚の端まで】第63回 HOT MUSIC――パル・ジョーイから連なる3作をご紹介

魅せられてヴェラ。ホット・ミュージックとクール・グルーヴを掘り出す連載フロム神戸!

 

 音楽を作りはじめた頃からフェイヴァリットに挙げるアーティストの一人にパル・ジョーイというDJがいるのですが、ここ最近なぜか氏の名前が会話に出てくることが多いです。なんでや!?というわけで調べてみたら〈tower.jp〉でも旧譜は入手可能とのことなので今回はそんな彼を出発点に3枚をご紹介。

PAL JOEY Somewhere In New York Pal Joey Music(2010)

Power Play Studiosという名スタジオでEPMDやLLクールJといったアーティストに関わるエンジニアをしていたり、Vinylmaniaという有名レコード店で働いていたりと歴史の分岐点に立ち会いまくっていながら、一般のリスナーには届いていないことも多いパル・ジョーイことジョセフ・ロンゴ。ヒップホップからハウスの黎明期を見てきた男のシンプルで骨太なBボーイ・ハウスと言いたくなるトラックの数々はそのシンプルさゆえに2018年もまったく色褪せず。「ただ自分はやっていることを楽しみたかった。もしそれを人々が好きになってくれれば、売上か、そうでなくても誰かが肩を叩いて〈よかったよ〉と言ってくれるはずだ」という2013年のインタヴューでの発言も痺れますね。ブレてません。

 

DEEE-LITE World Clique Elektra/Cherry Pop(1990)

そんなパル・ジョーイ仕事で一番好きなのはディー・ライト“How Do You Say...Love”のリミックス。このリミックスは多分2つ存在しており、こちらの再発2CD盤で聴けるものと、残念ながら廃盤のリミックス集『Sampladelic Relics & Dancefloor Oddities』所収の2ヴァージョン。いまでもよくプレイしているのは後者ですので、よろしければそちらもどうぞ。どっちもいいけど!

 

福島武司 takecha Strikes Back gwm(2016)

そんなヴェテランの再評価の波に合わせて90年代の作品が再評価された寺田創一さんについては本連載の第25回でもすでに触れましたが、そんな寺田さんの“Sun Shower”に当時影響を受けたというのが滋賀在住のTakecha氏。パル・ジョーイのことが好きすぎて、と本人も仰ってましたが先日の来日公演の仕掛け人でもありました。寺田さんらと同時代のヴァイブスは感じつつもこちらは骨太でさらにシンプル。

 


tofubeats(トーフビーツ)
90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。m-flo、大比良瑞希、藤井隆、平井堅、堀込泰行、NGT48、リーフらの楽曲を手掛け、最新シングルにあたる“ふめつのこころ”も好評リリース中! また、TENDRE“RIDE”のリミックスのほか、自身の旧譜ハウス・トラックも一部が再配信を開始されたばかり? この後もさまざまなトピックが控えているので、〈tofubeats.persona.co/〉にて最新情報をチェックしておきましょう!

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