INTERVIEW

miwa 『miwa THE BEST』 デビュー曲で〈一人きりだって〉と歌っていた私が、〈今はもうみんながいる〉と歌えている

miwa 『miwa THE BEST』 デビュー曲で〈一人きりだって〉と歌っていた私が、〈今はもうみんながいる〉と歌えている

「デビュー曲では〈一人きりだって〉と歌っていた私が、この曲では、〈今はもうみんながいる〉と歌えるようになっている。これまでに出会った人に感謝の気持ちを伝えたいという思いもありましたね」

2010年3月。まっすぐな眼差しと伸びやかな歌声に〈身長149センチと小柄な体躯ながら、ギブソンJ-45をパワフルにかき鳴らす現役大学生のシンガーソングライター〉というキャッチフレーズを添え、19歳でデビューしたmiwaが、キャリア初となるオールタイムベストアルバム『miwa THE BEST』をリリースする。

miwa miwa THE BEST Sony Records(2018)

 「デビュー前から、部活や友達と遊ぶ時間も音楽に費やしてきたという意識はあるけど、デビューしてからの方がより音楽に全てを捧げてきたなと思う8年間でした。高校生時代に書いた曲から27歳の自分が書いた曲までが1つの作品になるというのはとても感慨深いですね」

CD2枚組となった本作には、デビュー曲“don’t cry anymore”や紅白歌合戦に初出場した際に歌った代表曲“ヒカリへ”など、全シングルの表題曲がリリース順に並べられるほか、初の武道館公演で袴姿で歌い、ファンからの人気も高い“めぐろ川 -original ver.-”と、ドラマ「シグナル長期未解決事件捜査班」の挿入歌として書き下ろした新曲“Unchaind Love”に加え、47都道府県を巡る弾き語りツアー「acogussiomo」の物語を紡いだ“アコースティックストーリー”も収録されている。

「私にとっては、初めてパーソナルなことを歌った曲になっていて。ずっと小説を書いてきた人が、いきなり自叙伝を書いたようなイメージなんですね(笑)。15歳でアコギに出会って、17歳で弾き語りライヴを始めてからの自分の歩みに対して、今なら1つの物語として作品にしてもいいかなと思えたんです。それに、アコギを弾いていたからこそ、今の自分があるし、全国の人に会いに行けた。デビュー曲では〈一人きりだって〉と歌っていた私が、この曲では、〈今はもうみんながいる〉と歌えるようになっている。これまでに出会った人に感謝の気持ちを伝えたいという思いもありましたね」

ギターロックにポップパンク、エレクトロまで。miwaが描いてきた楽曲群は実にカラフルな色彩を放っているが、全31曲を通して聞くと、その根底にはギター1本の弾き語りでもグッとくる良質の歌心があることがわかる。

「私の中では作った時の記憶もはっきりしてるし、ライヴでも歌い続けている曲ばかりなので、どれも色褪せてないんです。だから、このベストアルバムで初めてmiwaの曲を聴くという人にも作った時の思いが鮮明に伝わるといいなと思います。昔から応援してくれてる方には、miwaと出会った曲はそれぞれ違うと思うんですけど、その時を振り返りながら、思い出と一緒に聴いてもらえたら嬉しいし、改めて、miwaの歴史を知ってもらいつつ、楽曲にもう一度、光が当たるといいなと思いますね」

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