エース・フレーリーが、9月3日(月)、4日(火)、5日(水) にBillboard Live TOKYO、9月6日(木) にBillboard Live OSAKAで来日公演を行う。

フレーリーといえば、泣く子も黙るロックの伝説、キッスのオリジナル・メンバー。同バンドは、ポップな白塗りとド派手なステージ・パフォーマンス、痛快なハードロック・サウンドで70年代半ばから現在にかけて、ワールドワイドに人気を博している。フレーリーは何度かの脱退を経て、いまは籍を外しているが、特にキッス在籍期間にギタリストとして後世のプレイヤーに与えた影響は大きい。ローリング・ストーン誌が2007年に企画した〈史上もっとも過小評価されているギタリスト100〉にプリンスやカート・コバーンらと共に選出されていた。

フレーリーの来日は93年以来、なんと25年ぶり。最近のセットリストをふまえると、“Detroit Rock City”、“Love Gun”、“Cold Gin”などキッスの代表曲はもちろんソロでのナンバー、また彼が愛するクラシック・ロックのカヴァーまでフルコースで味わえるパフォーマンスとなりそうだ。ここでは、キッス時代に比べて知名度が低いであろうソロ・キャリアの代表曲を紹介しておく。

 

“Rip It Out”

キッスは78年に、メンバー各々のソロ・アルバムを同時にリリース。この曲はフレーリーによる『Ace Frehley』の冒頭を飾ったナンバーだ。現在のライヴでもスターターとして演奏されることが多く、おそらく来日時もこの曲で口火を切るのでは。シンガロングできるコーラスとキレのいいリフが魅力のゴキゲンなロックが、この日のBillboard Liveを場末の雰囲気漂うワイルドなバーに変えるはず!

 

“Snow Blind”

こちらも78年作『Ace Frehley』に収録。腰にくるドラムと迫りくる重戦車のようなリフは、ジャック・ホワイト新作と並べても聴けそう。ビートを加速させてからのギター・ソロはまさにフレーリー印。スタジオ音源の尺は約50秒もあり、ライヴでも大歓声が巻き起こるのでは!?

 

“Rock Soldiers”

フレーリーズ・コメット名義で87年にリリースしたセカンド・ソロ作『Frehley's Comet』の冒頭を飾ったアンセミックな楽曲。自己言及的なナンバーで、彼が82年に起こした自動車事故を元に、悪魔との邂逅と復活が描かれている。〈Rock Soldiers Come/Rock Soldiers Go〉と歌われるサビは、拳を次上げながら大合唱したい!

 

“2 Young 2 Die”

89年作『Trouble Walkin'』より。同作の収録ヴァージョンでは、当時フレーリー・バンドのリズム・ギタリストだったリッチー・スカーレットがメイン・ヴォーカルをとっており、キッスの盟友、ピーター・クリスもコーラスで参加。ズンドコズンドコと猛々しいドラミングとやけっぱちなヴォーカルが謎の迫力を発しており、一瞬NINに聴こえたりする瞬間も。これはいま再発見すべき!

 

今年のライヴでの演奏曲目を調べると、上記の4曲は来日時もセットに並ぶことがほぼ確実ではないか。とはいえ、2016年の最新作『Origins Vol.1』以来となるニュー・アルバム『Spaceman』も近々発表されるとの噂もあるので、ここ日本で新曲を初披露!なんて嬉しいサプライズにも期待だ。いずれにせよ、25年ぶりの本公演は全国各地から魑魅魍魎の集う〈地獄のロック・ショウ〉になることは間違いなし。ドカーンと盛り上がりたい!!!

 


LIVE INFORMATION
エース・フレーリー

2018年9月3日(水)、4日(火)、5日(水)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 13,800円/カジュアルエリア 12,800円
★詳細はこちら

2018年9月6日(木)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場 17:30/開演 18:30
2ndステージ 開場 20:30/開演 21:30
サービスエリア 14,000円/カジュアルエリア 13,000円
★詳細はこちら

■メンバー
エース・フレーリー(ヴォーカル/ギター)
ライアン・スペンサー・クック(ギター)
ジェレミー・アスブロック(ギター)
フィリップ・ショウズ(ベース)
クリストファー・ウィリアムス(ドラムス)