COLUMN

【Discographic】felicity 2018→2019 サブ・レーベルや年明けの動きも含め、注目カタログを振り返る

バレーボウイズ なつやすみ'18 猛暑 felicity(2018)

男女混成コーラスが特徴的な京都発の6人組。2017年の自主EPの収録曲や再録曲、新曲から成る本作では永井聖一をプロデューサーに迎え、賑々しい3人ヴォーカルと、グループ・サウンズ的ないい意味でのいなたさを持つアンサンブル、湿度高めのサイケ感で懐古的な夏ソングを形成。入門盤にぜひ。 *土田

 

Analogfish Still Life felicity(2018)

ミュージシャンからの支持も厚い3人組バンドの10作目。大人として世界と向き合う矜持のようなものを、洗練されたソウル・フィーリングをもってメロウに表現した一枚となっている。とはいえ、丸くなったわけではなく、むしろゾクッとする瞬間が増えた印象だ。呂布カルマとのコラボ曲“Pinfu”も強烈! *田山

 

羊文学 若者たちへ felicity(2018)

ブルーにこんがらがった若者たちだからこそ作り得る、宝物のようなファースト・アルバム。制御しきれない感情が90年代オルタナ経由のファズ・ギターの歪みとなって立ち現れ、温かみのあるブルースを奏でる。詩的な言葉を紡ぎ、情感たっぷりに歌う塩塚モエカの存在感はやはり大きい。 *金子

 

HALFBY LAST ALOHA felicity(2018)

チャーミングなサウンドを京都から発信してきたトラックメイカーによる、〈ハワイ〉をテーマにしたシリーズの最終章。リゾート調に再解釈したニューエイジなあれこれやダビーでバレアリックな4つ打ち、ラウンジ感のあるダウンテンポなど、リラクシンな効能のある多様なサウンドスケープが美しい。 *澤田

 

ANA DA SILVA,Phew Island NEWHERE(2018)

Phewとレインコーツのアナ・ダ・シルヴァというポスト・パンク期のオリジネーターである2人が、メールのやり取りを通じて制作したコラボ盤。プリミティヴで自由闊達に舞う電子音の奔流のなかを、両者の日本語とポルトガル語による発話が浮かんでは沈む様がひたすらにスリリングな一枚だ。 *澤田

 

Homecomings WHALE LIVING felicity/SECOND ROYAL(2018)

今春公開の劇場版アニメ「リズと青い鳥」では初めて主題歌を担当。同曲以外が日本語詞となった最新作は、従来のネオアコ/ギタポ路線に加え、全体に多く配されたミッドテンポのフォーキーなタッチが詩的な歌心をくっきりと浮き彫りにしている。ジェントルな風合いながら、エヴァーグリーン度はより向上。 *土田

 

ROTH BART BARON HEX felicity(2018)

イギリス録音のEPを挿んで約3年半ぶりに届いた3作目。チャンス・ザ・ラッパーらを手掛けるL10ミックスディットをエンジニアに迎えた楽曲も含む本作では、持ち前の雄大なメロディーとオーガニックなバンド・サウンド、エレクトロニックな意匠を溶け合わせ、現代的なフォーク・ミュージックを提示している。 *土田

 

Spangle call Lilli line Dreams Never End felicity(2019)

自分たちの活動ペースを貫いて、2019年で結成20周年。ポスト・ロック由来の抑制の効いたアンサンブルと美しい音響は洗練を極め、ニュー・オーダーばりにキラキラした普遍的なポップスへと到達している。大坪加奈の透明感のある歌声と、MC.sirafuによるスティールパンとの組み合わせも好相性。 *金子

pagetop