昨年4月にアナログと配信で発表されたソロ4作目が日本でのみCD化。小編成の録音によるシンプルな作りで、イナラのパーソナルな面がよく表れていて心温まる。オリジナルもさることながら、ボートラに収められたカヴァー曲――フランク&ナンシー・シナトラで有名な“Somethin' Stupid”(デュエット相手はチャーリー・ワダムズ)と、プリンスの“Condition Of The Heart”――は彼女のルーツが感じられる味わい深い出来。