ノルウェーの5人組が約2年ぶりとなるこの2作目で大化けか? フェニックスなどを引き合いに出された前作は白昼の陽光が似合う一枚だったが、今回は時計の針を12時間ほど進めたかの如き濃密な夜の気配が漂った、ホンネとも共鳴するR&B色の濃い仕上がりに。男女ヴォーカルの織り成すモノクロームな詩情と微熱のように穏やかなシンセのグルーヴが、ゴスペルにも似た敬虔さを感じさせるから不思議だ。