シャンゼリゼの喜歌劇王、オッフェンバックの堂々たる30枚組ボックスが登場。パリ11区のバタクラン劇場やエスコフィエ考案のデザート、ベル・エレーヌ、誰もが知る《天国と地獄》のフレンチ・カンカンなど、フランス文化と深い関わりがあるオッフェンバックだが、実はドイツ出身。そのせいか彼の作品はフランス語版とドイツ語版の両方で広まっているのだが、なんとこのボックスは特に有名な4作品を、仏独2つの全曲版で収録している。ピアノ3台で弾いた《パリの喜び》など、気軽に楽しめる小規模作品も嬉しい。今年はオッフェンバック生誕200年記念のリリースが充実していて、楽しい1年になりそう。