2016年の『夏盤』以来となる3年ぶりの新作は、その名も『夜盤』。ソリッドなギターを軸とした緊張感のあるアンサンブルと、ときおり顔を出すダブ風味は、90年代の54-71やNUMBER GIRLといったオルタナの系譜に連なりつつ、アンニュイなヴォーカルとメロディーの存在感も格段に増していて、羊文学あたりのリスナーにも届きそう。ラストを飾る長尺のサイケデリック・ジャム“あなたの主張”は痺れるカッコ良さ。