〈R&B / SOUL〉
Celeste
田中「少ししゃがれた声のソウルフルな歌唱からエイミー・ワインハウスやビリー・ホリデイと比較されているセレステ。すでに今年の〈ブリット・アワード〉では、期待の新人代表としてパフォーマンスすることが決定しており、本国UKではブレイク待ったなし!といった状況みたいです。ブリティッシュ・ソウルの女神として新しい10年を昇っていくのでしょうか」
Moses Sumney
天野「〈R&B〉に括るのは違和感がありますが……。LAのSSW、モーゼズ・サムニーはデビュー作『Aromanticism』(2017年)で、その繊細な歌唱と音世界が高く評価されました。彼は今年、待望の新作『græ』を2部構成でリリース予定。ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーことダニエル・ロパティンが参加したシングル“Me In 20 Years”や勢いに満ちた“Virlile”を聴くと、〈新作、とんでもない傑作では?〉と感じます」
Khruangbin & Leon Bridges
天野「クルアンビンは来日公演や〈フジロック〉でのパフォーマンスが話題になった、日本でも人気が爆発中のエキゾチックなインスト・トリオ。一方のリオン・ブリッジズは、ブルージーな歌声を持つ正統派のソウル・シンガー。そんな2組がコラボEP『Texas Sun』を出す、と聞いたときはびっくりしました。でも、これがなんともマッチしているんだから、おもしろいですよね。ライブも観たい!」
Miraa May
田中「昨年、UKガラージを取り入れた“Angles”がヒットしたミラー・メイ。彼女はアルジェリア出身で、幼少期にイギリスに移住し、トッテナムで育ったそうです。現代的なポップやR&B、ヒップホップのなかに、アルジェリアのライ・ミュージックを自然に混ぜ合わせる彼女は、マルチカルチュラルというUK音楽の魅力を体現しているのでは」