結成から40余年。変化し続けることで、生きる伝説となったワイヤーは、通算15作目となるここでも多くの人が彼らに抱く無機質/無表情なポスト・パンク・サウンドに留まらないアプローチも交えながら、みずからをアップデート。ドローン・サイケはまだしも〈ネアオコ〉なんて言葉を彼らに使う日が来るとは! 終盤、じわじわと高めていった緊張を、最後に穏やかな歌で締め括るところはヴェテランならでは。