「欧米休憩タイム」に続く菊地成孔の映画批評書第3弾。〈リアルサウンド映画部〉〈CINRA.NET〉の連載記事、映画宣伝用コメント、パンフレットへの寄稿、対談等を纏めたものに書下ろしでチェット・ベイカー論を収録。「誰にでも読み易い事を、自主的に心がけた著者最初の本」とのことだが、その成果はひとまず置くとしても、例えばMCUといった近年の映画時評などで著者の文章の面白さを堪能できるという点では菊地成孔入門には最適の一冊かもしれない。「数少ない親友だった」故人に捧げられた〈まえがき〉前の冒頭と、ある大批評家のエピソードとともに締める〈あとがき〉が印象的。