残虐非道な攻撃力は不変だ。結成20周年の節目に出る9枚目のアルバムは、前作から加入したブランドン・エリス(ギター)が制作に深く関与。アット・ザ・ゲイツ経由の冷徹なメロデス・サウンドは堅持したまま、叙情的かつメロディアスなギター・フレーズを大量導入。テクニカルに押しまくった前作と比べて、今作は押し引きのアレンジに優れた曲調が目立つ。とはいえ、ブラダリらしい邪悪さは微塵も薄まっていない。