Ka-Na(植村花菜)が2020年10月29日(木)にBillboard Live YOKOHAMA(ビルボードライブ横浜)でデビュー15周年記念ライブを開催する。

国民的ヒット・ソング“トイレの神様”(2010年)で知られるシンガー・ソングライターのKa-Na。オフィシャルサイトのバイオグラフィーによると、彼女は8歳のときに観た映画「サウンド・オブ・ミュージック」に感銘を受け、歌手になることを決意したそうだ。

地元である兵庫・川西の川西能勢口駅前など、関西を中心にストリート・ライブを行っていた彼女は、大阪ミナミで声をかけられて〈ザ・ストリートミュージシャン・グランプリ〉に出場、見事グランプリに輝きデビューのきっかけを手にする。

2005年にシングル“大切な人”で〈植村花菜〉としてメジャー・デビューを果たした彼女に転機が訪れたのは、まちがいなく“トイレの神様”という一曲だろう。

植村花菜の2010年作『わたしのかけらたち』収録曲“トイレの神様”

“トイレの神様”はもともと2010年3月にリリースした『わたしのかけらたち』のリード・ソングで、〈素の植村花菜〉を楽曲に反映するべく、プロデューサーの寺岡呼人とのやりとりを経て生まれたものだという。10分弱の壮大な“トイレの神様”では、小学校3年生から祖母との2人暮らしを営んでいた植村の個人的な思い出、実際のエピソードが歌われている。

感動的なその歌詞は多くの聴き手の心に響き、オリコンやUSENなどでロング・ヒットを記録。ドラマ・小説・絵本化やギャラリー展の開催など、メディア・ミックス的な展開を経て、日本レコード大賞の優秀作品賞と作詩賞のダブル受賞を果たした。“トイレの神様”はシングル・カットされたのち、2010年末に植村は〈NHK紅白歌合戦〉に初出場して同曲を披露。“トイレの神様”が2010年を代表する楽曲にであることは、誰もが認めるところだろう。