一昨年は〈DJ-Kicks〉にも登板し、近年はテイラー・スウィフトやデュア・リパ、ロミーのリミックスなども手掛けるバンクーバーのDJ/プロデューサーがセカンド・アルバムを完成した。ジャック・ペニャーテを共同プロデューサーに迎えてかつてなく自身のヴォーカルに焦点を当てたソング・オリエンテッドな作りは、昨今のペギー・グーやシャイガール、ティーシャ、パク・ヘジンらの表現作法にも繋がるもの。亡き父であるウィリアム・リチャード・ガイのアーカイヴ録音も随所に散りばめつつ、ハウスやディスコ、R&Bといったルーツを活かしてポップな感触にまとめられた、パーソナルにして親しみやすい一作だ。