ジャズ/フュージョンギタリストで作編曲家/キーボーディストとしても活躍する鈴木禎久が、三木俊雄(テナーサックス)、岡田治郎(ベース)、加納樹麻(ドラムス)というシーン屈指の実力派アーティストたちと2016年に結成したコンテンポラリージャズバンド、tail windによる4年ぶりの新作アルバム。1st『In Praise of Shadows』(2019年)はスタジオ1発録りのライヴ感が魅力だったが、今作は全曲メンバーのオリジナル曲で構成されている点は同じだが、オーケストレーションからバンドサウンドまで、多彩な編成でこだわり抜いたサウンドが一番の聴きどころ。前作同様に静謐な音楽美に貫かれた、深い余韻溢れるコンテンポラリージャズの必聴盤。