実力派テナー・サックス奏者、川島哲郎によるストリング・カルテットとのディープな邂逅。まるで映画のシーンを見ているかのようなイマジネイティヴな世界が広がる。川島はフルート、クラリネット、バス・クラリネットをオーバー・ダビングし、弦楽四重奏+木管アンサンブル+パーカッションをバックにテナー・サックスがエモーショナルにブロウしてゆく様は圧巻。全曲自身のオリジナルで、アレンジも担当。全9曲中、4曲で構成される組曲もあり。哀感を漂わせつつも陰影と変化に富むサウンドの中、心に浸透してくるようなテナー・サックスの音色はどこまでも美しく、どこかノスタルジック。