メジャー進出してからは初となるフル・アルバム。気怠げな空気や歪んだギターから90年代USオルタナティヴ・ロックの影響を感じさせつつも、アンサンブルや歌の節回しから圧倒的にいまを感じさせる全12曲。心を掴みにいくメロディーを備えた既発曲群もキャッチーだが、否が応でも続いてしまう現実と向き合いながら足を踏み出そうとする言葉が、強く優しく響く。