現在進行形のコンテンポラリー・ジャズ・ギターという表現がふさわしい竹内勝哉のファースト・アルバム。もともとメタル好きというバックボーンを持ちながら、ジャズ・ギターの語法を決して古臭い解釈に留まらず吸収・発展させ、独自のスタイルを完成させている。ギター、ピアノ/キーボード、ベース、ドラムスの4人編成で聴かせる自在で先鋭的なオリジナルはどれも出色の出来で、アルバムのイントロダクション的に始まる1曲目“Lift Off”を経て2曲目“Interstellar”から緊張感にあふれ、躍動しつつ浮遊空間を漂うような見事なアプローチ。アドヴェンチャラスな未知なる世界へと誘い込む。