霞ゆく山並みに伸びるアスファルト、往年のECMのジャケットを想起させるような印象的なイメージ。三重県津市にて活動を行っている音楽家、大岡英介の3作目のアルバム。前作が2012年京都国立博物館の古事記1300年の展示用BGMとして用いられ、日本の古代と現代をサウンドスケープする表現で注目を集め、その延長から古代日本の聖地の痕跡、「レイライン」「旅」をモチーフに紡がれた新作。アンビエント/インプロギターを基盤に、実験的な打ち込み、淡く蒼い、独特の美しいダウンテンポが続く。季節の移ろいと太陽の道筋を辿る珠玉の音楽の旅。