ウェストコーストの名ベーシストと言えばレッド・ミッチェル。そんな彼の78年、スウェーデン在住時代の発掘音源が登場しました! しかし驚くことなかれ、本作で中心となるのは彼のトレードマークであるベースではなく「うた」。とは言えキワモノなどではもちろんなく、彼のベースと同調する肉感的でしなやかなメロディ感覚はここでも健在。甘い声で歌っちゃうからまたずるい。ノラ・ジョーンズジェシー・ハリスからグレゴリー・ポーターベッカ・スティーヴンスにまで繋がるジャズとフォークの有機的で優しい歴史の一側面がここにしっかりと刻まれているのだから、音楽って素晴らしいですね。

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