DISC GUIDE

bounce編集部の選ぶ2015年の100枚 51⇒75 【OPUS OF THE YEAR 2015】Pt.3

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  • 2015.12.24

OPUS OF THE YEAR 2015
[特集]2015年の100枚+
ゆく年くる年。ゆく音くる音。ゆきゆきて音楽――2015年もいい作品は山ほどあった!という毎度の感慨と共に素敵な新年を迎えたいものです。でも、まだ安心し……ないでください、ここで紹介する作品を聴かずして、新しい年はやって来ないですよ!

★Pt.1 【ディスクガイド】bounceの選ぶ2015年の100枚 1⇒25
★Pt.2 【ディスクガイド】bounceの選ぶ2015年の100枚 26⇒50
★Pt.4 【ディスクガイド】bounceの選ぶ2015年の100枚 76⇒100
★Pt.5 改めて、2015年ってどうだった? bounce編集部スタッフによる座談会

 


JUST A TOUCH OF 100
bounceの選ぶ2015年の100枚 51⇒75

JAH CURE The Cure VP(2015)

浮遊感のある変則ナイヤビンギなどを詰めたモダンなルーツ盤であり、歌表現を深く追求した正統派のシンガー作品でもある。この魅力をピタリと表現できなくて歯痒いけど、一言添えるなら、レゲエが好きで良かったと思えた一枚。 *山西

 

 

M.E.S.H. Piteous Gate Pan(2015)

OPNアルカに夢中な人は当然追っているであろうベルリンのパン。なかでも、ウィッチ・ハウスヴェイパーウェイヴ以降の不穏に溶解した音像+工業テクノ~コールドといった地下の流行をバッチリ押さえられる一枚がコレ! *土田

 

 

MIGUEL Wildheart Bystorm/RCA(2015)

ディスクロージャーらとの共演も目立った伊達男は、自身の流行らせたアトモスフェリック路線から新次元へと移行。毎度のサラーム・レミハッピー・ペレスと組みつつ、独自のサイケデリックで眩しい地平へと到達した。 *出嶌

 

 

日本とも縁深いオージー双子は、意外にも初となるオリジナル作でEDMの多様性をさらに拡張。ブチアゲに終始するのではなくカイリー・ミノーグナイル・ロジャースも招いた振り幅の広い音楽性に完敗……ではなく乾杯! *北野

 

 

TAME IMPALA Currents Fiction/HOSTESS(2015 )

マーク・ロンソン盤で半数以上の曲に関わり、インディー・サイケ畑から大飛躍したケヴィン。憧れのビートルズELOが世間を騒がせた年に、自身の人気を決定付けるアルバムを出した感じも、〈持ってるな~〉と思いました。 *山西

 

 

TORI KELLY Unbreakable Smile Capitol(2015)

往時のアギレラも思わせる真っ向勝負が眩しい、マルチな背景を持つ大器のメジャー初作。デヴィッド・フォスターインディア・アリーも魅了した独特のスタンダード感は、グラミーのノミネートを経てさらに大きくなるはず! *出嶌

 

 

VINTAGE TROUBLE 1 Hopeful Rd. Blue Note/ユニバーサル(2015)

ロック・バンドで初めてブルー・ノート入りし、AC/DCのツアーに帯同――4人にとって2015年は実りの多い日々だったはず。黒いグルーヴと強いメロディー、譜面には起こせない魂のこもった歌声、それだけで世界は動かせるんだ。 *山西

 

 

w-inds. Blue Blood ポニーキャニオン(2015)

ようやく日本の男性グループも役者が揃ってきた感のある年、その先駆者たるトリオは音楽的にもアーバン・ポップの粋な高みへ到達。ずっと磨いてきた個性を時代とスウィングさせ、その美学を貫く姿がカッコ良かった! *出嶌

 

 

BATTLES La Di Da Di Warp/BEAT(2015)

再評価の波がどの程度だったかはさておき、ポスト・ロック界隈の重要アクトによる原点回帰作はやはり別格。幾何学的な音の層から巨大なうねりが起こる衝撃を体感できただけで、2015年はポスト・ロックの年と言って良し!? *土田

 

 

HER NAME IN BLOOD BEAST MODE ワーナー(2015)

男臭さどころか獣臭全開の獰猛極まりないメタルコア・サウンドでラウド・ロック好きを唸らせてきた5人組が、本EPでついにメジャー・デビュー。界隈でCrossfaithに続くヒーローとなるのは間違いなく彼らでしょう!  *北野

 

 

Ken Yokoyama Sentimental Trash PIZZA OF DEATH(2015)

ロックンロール60周年ともリンクした最新作では、パンクの精神性と相容れないノスタルジーすら滲ませた日本のメロコア界の顔役。〈Mステ〉出演など、大将みずから〈現状打破〉の意識を多角的に示す姿も印象的だった。 *土田

 

 

MEEK MILL Dreams Worth More Than Money Maybach Music/Atlantic(2015)

ドレイクに吹っかけた口撃の余波で肉を切らせつつ、骨太な主役感を一段上に引き上げた全米No.1作品。恋は盲目な“All Eyes On You”のヒットもあり、何やかやメイバック軍は2015年も安定していました。 *出嶌

 

 

三浦大知 FEVER SONIC GROOVE(2015)

元旦の入籍に始まり、ソロ10周年を〈FEVER=熱狂〉渦巻く本作と共に駆け抜けた大知。そこに詰め込まれたエンターテイナー精神は、例えばダンサー集団のs**t kingzを介して繋がるDa-iCEのような後続の指針になったはず。 *北野

 

 

PRINCE ROYCE Double Vision RCA/ソニー(2015)

ラテン・アーバンの大型作品が続くなか、特に注目されたのはこの英詞盤。欧米目線からラテンらしさを強調したダンス曲で爽やかな汗を飛ばし、寝室R&Bやギミックなしのスロウで色気を漂わせ、完璧な世界進出を果たしました。 *山西

 

 

TYRESE Black Rose Voltron(2015)

オーセンティックであろうとすることが難しい時代に、真摯な歌を届けた原点回帰の傑作。全米1位とかの勲章はともかく、強烈無比な王道の歌はひたすら眩しかった。ここに深く関わったB.A.M.は2015年R&BシーンのMVPに認定! *出嶌

 

 

YEARS & YEARS Communion Polydor(2015)

BBCのアレで1位に選ばれ、狐からメジャー入り。同じ編成のXXロンドン・グラマー先輩を追いかけつつ、ガラージの薫りを漂わせてディスクロージャー以降の空気を取り込んでいく姿も頼もしかったです。 *山西

 

 

CHVRCHES Every Open Eye Goodbye/Virgin EMI/HOSTESS(2015)

シンセポップに埋め込むヒューマンな感情の温度を上げ、内容的にもセールス面でも前作の上を行ってジンクスを吹き飛ばした2枚目。ジャケでオマージュを捧げたニュー・オーダーがちょうど帰還するという偶然もきっと必然。 *出嶌

 

 

DAM-FUNK Invite The Light Stones Throw(2015)

時代が自身に近寄ってくるなか、サイケからハウスまでを自由に往来して己の審美眼を貫いた2作目。入口と出口を守るジュニー神に、アリエル・ピンクリオン・シルヴァーズら招待客の顔ぶれも最高なブギー・ファンクの宴! *出嶌

 

 

プリンスMJの影もちらつかせるオルタナティヴR&B界のニューフェイス。ゆるく解いたファンクネスをエレクトロニクスの紗幕で覆ったようなベッドルーム感といい、ジェントルな歌声といい、洒脱な黒さがとてもイマっぽい。 *土田

 

 

DR. DRE Compton: A Soundtrack Aftermath/Interscope/ユニバーサル(2015)

ケンドリック・ラマーNWAと共にこの〈コンプトン・イヤー〉を決定付けた16年ぶりのアルバム! キング・メズジャスタスら活きの良い若手も集った本作から、スヌープエミネムに続く大スターは生まれるか!? *北野

 

 

JESS GLYNNE I Cry When I Laugh Atlantic UK/ワーナー(2015)

この2年間で5つのシングルと本アルバムを全英1位に送り込んだニュー・ヒロイン。ガラージ系の4つ打ちやヒップホップ・ソウル、ドラマ性の高いバラードなど何でもイケちゃう柔軟性で、カイザのポストを脅かしました。 *山西

 

 

KOWICHI SheCRET Pヴァイン(2015)

ミックスCDの発表にレーベルの創設とイケイケ状態! でも本作では気負うことなくボーイズ・トークを繰り広げ、DJマスタードな西モードともさりげなくリンク。クリス・ブラウン&タイガ盤に近いルーズさを感じています。 *山西

 

 

NEW ORDER Music Complete Mute/TRAFFIC(2015)

ミュート入りしてエレクトロニック回帰を果たし、アートワークはピーター・サヴィル――フッキーは不在なれど、NO節全開なこの10年ぶりのアルバムで、往年のファンからチャーチズらフォロワー世代までの心を掴みにした。 *北野

 

 

にせんねんもんだい #N/A BEAT(2015)

バンドの特徴である機械的なミニマリズムが、エイドリアン・シャーウッド&ラシャド・ベッカーとの邂逅で時流に接近した最新作。剛腕なダブ・ミックスと音の配置によって整然とした狂気が伸縮/拡散する様に悶絶! *土田

※試聴はこちら

 

 

坂本真綾 FOLLOW ME UP flying DOG(2015)

声優アーティストのパイオニアは今年でデビュー20周年。自身の作詞/曲も含む最新作には、その歴史の要所を支えた面々から新顔まで幅広い作家陣が集結。数多のミュージシャンも惚れ込む柔軟な歌声を祝福した。 *土田

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