US版「The X Factor」出身の女優兼シンガーであるビー・ミラーは17歳になったばかり。番組ではディクシー・チックスグー・グー・ドールズシンディ・ローパーらの曲を取り上げて堂々たる歌唱力に注目が集まったわけだが、そこでのパフォーマンスからも窺えたように、いかにも元気溌剌のアメリカン・ガールだ。古臭い言い方だけど、まさにパンチの効いたヴォーカルといった感じで、その真っ直ぐさが気持ち良い。チャーリーXCXっぽいシングル曲“Young Blood”で始まるこのデビュー作は、マイク・デル・リオセレーナ・ゴメスカイリー・ミノーグ)、アレックス・デリカータリアーナリタ・オラ)らをプロデューサーに迎え、アッパー&エモいポップ・ロックを勢いよく熱唱。そんななか、カントリー・フォーク調“Force Of Nature”では憂いのある表情を披露し、その生身感に惹きつけられもする。何しろしっかり歌える子だし、作曲に関与していたりもするので、ここからの成長が楽しみだ。