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本題とは関係ないリイシュー

PROCESS & THE DOO RAGS Colorful Changes Columbia/PTG(1987)

 一時期に比べると穏やかですが、まだまだ注意が必要でしょう。雨量や気温の話ではなく、リイシューの話です。まずはリック・ジェイムズの導きで世に出たヴォーカル・グループ、プロセス・アンド・ザ・ドゥー・ラグズの87年作『Colorful Changes』(Columbia/PTG)が待望の再CD化。50年代風の髪型や衣装でキメつつモダンなサウンドに乗って高い評価を得た実力派でしたが、この2作目発表時は後見人のリックが失速していたこともあって注目を集めるには至らず。それでも濃厚なリードと迫力のあるハーモニーは流石です。好盤!

 

ISAAC HAYES Love Attack: Expanded Edition Columbia/SoulMusic(1988)

 失速期といえば……アイザック・ヘイズの88年作がボートラ入りの増補盤『Love Attack: Expanded Edition』(Columbia/SoulMusic)として豪華リイシュー。殊更に持ち上げる必要はない時期の一枚ですが、大御所なりにヒップホップを意識しはじめた時期の作品として貴重でしょう。「ラブアタック!」といえば横山ノックですが……とか言ってはダメですよ。

 

PEABO BRYSON Positive Elektra/Wouded Bird(1988)

 で、その時期に旬だったブツということで、ピーボ・ブライソンの86年作『Quiet Storm』と88年作『Positive』(Elektra/Wouded Bird)も再CD化です。何とも言えないジャケも最高だし、いま聴くとイメージ以上にブラックネスが感じられるのも毎度のことです。 *出嶌孝次