〈年齢はただの数字〉と冠して14歳でデビューしたアリーヤ。前後してブランディやモニカといったローティーン・シンガーも登場してきたが、彼女の妖艶で可憐なウィスパー・ヴォイスは圧倒的なクールネスを放っていた。恋仲にあったR・ケリー色に染まりきった楽曲にその歌声は良く似合っていたが、次作でティンバランドと組んでからこそが本領発揮なのはよく知られるところ。また、その特徴的な声と存在感が、ウィークエンドら近年の耽美でアンビエントなR&B勢のモチーフとなったこともトピックだ。