武道館でポールが演奏するのは、これが最後かもしれない
倉本「先ほども話に出たように、東京ドームは5万人相手に歌うわけじゃないですか。でも、武道館は1万人相手でしょ」
亀田「僕は武道館のステージに何度も立ってますけど、本当に1人1人の顔が見えるんですよ」
倉本「そうか、ステージからお客さんの顔がね」
浦沢「近いですよね、ライヴハウスみたいだって言いますし」
亀田「本当にそう。アリーナだけじゃなくて、1階席や2階席の奥まで見えますから」
倉本「ということは、武道館に行くとポールにちゃんと顔を見てもらえるんですよ」
森川「この間、チャック・ベリーが亡くなったでしょ? だからひょっとすると、武道館の1曲目で“Rock n’ Roll Music”をやってくれるかもしれない」
湯川「“Rock n’ Roll Music”で行ってほしい!」
倉本「それに、このあとオリンピックに向けて武道館が改装されるじゃないですか。だから、現在の形のままポールが演奏するのは、たぶんこれが最後じゃないかな」
湯川「国立競技場の最後を飾るというのは、ポールの病気で結局ダメになっちゃったじゃないですか※。あのとき泣いた人たちもいっぱいいるんだけど、そういうのも含めて、今度は武道館でちゃんとやれたらね、それだけでもすごいことだと思う」
※2014年7月からの国立競技場取り壊しを前に、同年5月に開催が予定されていた〈アウト・ゼア〉ツアー日本公演は、ポールがウイルス性炎症に罹ったため中止となった
亀田「おもしろい。国立競技場も武道館も1960年の東京オリンピックに向けて作られたもので、ポールはその間ずっと活動を続けているわけですよ。片やこちらは、建物を壊しちゃったりするのに」
浦沢「改装はいつからするの?」
森川「2019年かな」
湯川「実際に改装するまで、まだまだ間があるっちゃありますけど。その間にまたポールが来るというのは、まずありえないでしょう」
倉本「話は尽きませんけど、最後にお一人ずつ、今回の武道館公演に期待を込めてメッセージをいただきたいなと。では亀田さんから」
亀田「はい。実は僕、もうチケットをゲットしてるんです。武道館行きます! ポールに会える! 僕は、武道館で観るポールは今回が初めてですから」
湯川「この前、行けなかったのよね」
亀田「なので、本当に楽しみです。僕はちなみに、妻と行きます。その後、東京ドームには家族全員で行きます」
湯川「息子さんを2人連れて」
亀田「はい。息子たちとは一緒にリバプールを旅行したこともあって、ザ・ビートルズ大好きなんです」
湯川「素敵なご家族ね」
倉本「贅沢! では森川さん」
森川「もちろん僕は、今回も武道館に行かせていただきます。さっきもみんなで話した通り、この前の武道館でポールが日本を意識しているのだとしたら、今回は66年にザ・ビートルズでやったときの武道館公演のことを考えて、何か特別なメニューをやってくれるんじゃないかと。それこそ“Rock n’ Roll Music”で幕開けをして、長々といっぱいやって、最後は“I’m Down”で締めるという」
倉本「いいですね」
森川「そうなったら、俺はそこで泣きたい。“I’m Down”を聴きながら」
亀田「今すでに、森川さん泣きそう」
森川「それに、東京ドームも3日間行くつもりです。だって、いつも思うんだけど、もしかしたら今回が最後かもしれないっていう」
湯川「向こうが生きててくれたって、こっちがわからないんだから(笑)」
倉本「そうですよ! では、浦沢さんどうぞ」
浦沢「僕は前回行ってないんですよね。だから、今回は行きたいなと思ってるんですけれども。やっぱり前回も〈どうなんだ、10万円は〉ってブツブツ言ってた」
倉本「ブツブツ言ってましたよ、浦沢さんは」
浦沢「でも、僕はボブ・ディランっ子じゃないですか。それで去年のボブ・ディラン(の来日公演)、気が付けば6回も行ってるんですよ。(チケットが)2万円ずつですから、全部で12万円も使っている」
湯川「でも、行って良かったでしょう?」
浦沢「そうなんですよ。なんでブツブツ言ってたのかなと、今になって思うんですけど。同時代を生きることができたことを、奇跡だと思わなければいけないような人たちじゃないですか。同じ場所にいられるってことは、それだけでも貴重なことですよね」
倉本「それでは湯川さん、最後のお言葉を」
湯川「私はもう本当に、51年前の武道館も裏にいたくらいの人間ですから。ザ・ビートルズを最初に呼んで、それからずっとポールを日本に呼び続けてくれた方――キョードー東京の設立者である永島達司さん、ずいぶん前(99年)に亡くなってしまったんですけど、その方が私にとって生涯大事な人だったんですね。そういう意味で、私はある種の身内感覚があるので、ポールのコンサートだからって座席に齧りついていられるかもわからないような状況ですけど、やっぱり物凄く大事にしたい。表から裏までも全部、武道館の写真を撮っておきたいと思うし。匂いも、あの場に染み付いた状況も、全部見届けておきたいと思うし。そういう気持ちですね。でも、できることだったら、“Rock n’ Roll Music”からやってもらいたい」
森川「そして、最後は“I’m Down”で終わるという」
湯川「もしかしたら、(2016年3月に)ジョージ・マーティンが亡くなってから〈ワン・オン・ワン〉のなかでもやってる“Love Me Do”あたりを演奏してくれるかなとも思うし。そのへんはわからないですけど……何でもいいや!」
倉本「ポール来ますよ! そして武道館でやりますよ! これは行かんとアカンでしょ」
湯川「親を質に入れても行きましょう」
亀田「確かに、若い人にこそ観てほしい」
倉本「というわけで、僕も武道館に行くので、みなさんお会いしましょう。ポールも待ってます。今日はどうもありがとうございました」
湯川・浦沢・亀田・森川「ありがとうございました」
LIVE INFORMATION
〈オン・アンド・オン・ジャパン・ツアー2017〉
4月25日(火) 東京・日本武道館 残席わずか!
4月27日(木) 東京ドーム 残席わずか!
4月29日(土)、30日(日) 東京ドーム sold out!
開場16:30/開演18:30(予定)
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