JAMIRE WILLIAMS Effectual LeavingPヴァイン (2017)

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2017.05.15

ロニー・スミスやクリスチャン・スコットなどの作品に名を連ね自らもERIMAJなどを率いる他、ジェフ・パーカー作品での好演も記憶に新しい、ジャズドラム好況の第一線を張るプレイヤーの初ソロ作。シャソールのエレピやミゲル・アトウッド・ファーガソンのストリングス、本作のプロデューサーでもあるカルロス・ニーニョのパーカッションなどを除き、ほぼ自身のドラムとエフェクト、エレクトロニクスのみで構成され、旋律や展開を一切排除したうえで空間を支配する。にも拘らず、重力から解き放たれたような自由なビートが作り出したこの音楽は実にメロディアスで冗長さをまったく感じさせない。

 


新世代のジャズ・ドラマー代表として脚光を浴びながら自由に活動の領域を広げるジェマイア・ウィリアムス。自身の主導するエリマージ名義での作品をはじめ、クリスチャン・スコットとの共演やロバート・グラスパー・トリオ、トータスのジェフ・パーカーのソロ作への参加など、その動きは多岐に渡りますが、初のソロ名義で放つ本作でもそんな彼の鬼才ぶりが発揮されています。ひたすら叩きまくるドラミングでほぼ全編を構築しつつ、アイデアの豊富さで迫力も技量も見せた作りはアヴァンなもの。単なるドラム・ソロに終わらないサイケでアブストラクトなおもしろさが感じられるのは、カルロス・ニーニョのプロデューシングやミゲル・アットウッド・ファーガソンの参加も大きいのでしょう。LAビート・シーンのアングラな側面を支え、ニューエイジ作品の復刻も手掛けるリーヴィングからのリリースというのもミソで、ジャケも尖ったヒップホップ系アクトのようなカッコ良さ。狂ってるけど病み付きになる可能性のある奇怪盤です。

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