ロンドンの気鋭デュオによる2年ぶりの新作。ゲストなしで紡いだ流麗なモダン・フュージョンの“Never Doubt”や、ムーンチャイルドのアンバーらを客演に迎えた優美なR&B“Wait A While”然り、ここでの彼らはこれまでのアフロなどへのジャンルの幅を広げずに、自身のビートとアレンジを磨き上げた印象だ。それは前作のブルーノートからデッカへ籍を移している点にも現れているのだろう。彼ら流のアーバン・ファンク“Sunset In LA”から、スタイリッシュなドラムンベース“Nights In Tokyo”への流れなども完璧で、極めて洗練されたジャジーでメロウなビート集に仕上がっている。