COLUMN

台風クラブやカネコアヤノ、中村佳穂ら東京・京都の新世代10組がそろい踏み、開催目前〈うたのゆくえ〉の観どころは?

台風クラブやカネコアヤノ、中村佳穂ら東京・京都の新世代10組がそろい踏み、開催目前〈うたのゆくえ〉の観どころは?

田中亮太「〈うたのゆくえ〉も目前に迫ってきましたね」

天野龍太郎「東西の注目アクトが10組(!)も出演するライヴ・イヴェントですね。出演者は東京から石指拓朗、折坂悠太、カネコアヤノ、ドミコ、ラッキーオールドサンの5組。京都からは中村佳穂、西村中毒、台風クラブ、バレーボウイズ、本日休演の5組です。もはやフェス級のラインナップ……」

田中「そうそう。3月3日(土)に東京・渋谷のライヴハウス、TSUTAYA O-nestで開催されるアレですよ。出演陣には、中村佳穂さん、台風クラブカネコアヤノさんを筆頭にMikikiで採り上げたミュージシャンも多くて」

天野〈東京と京都のうたを紡ぐ〉というイヴェントのテーマがすごく良いと思います。ライヴに加え、松永良平さんと岡村詩野さんによるトーク・セッションもあるみたいですね。それぞれ東京と京都を拠点に長年、執筆活動をされているお2人だけに、刺激的なお話が聞けそうです。2018年の東京と京都という街で生まれる〈うた〉について深く思いを巡らせるような良い企画。やっぱり、いまも昔も街と〈うた〉の関係って切っても切れないものだと思います。その関係性が時代とともに変化していっていることも、今回のイヴェントでは感じられそうです」

田中「演者のチョイスもしかりだけど、ローカリティーに着目した記事を作ることの多いMikikiとしては、そういう点でも親和性の高いイヴェントだと言えますね。岡村さんと松永さんのお2人はライヴの転換中のDJもされるそう。選曲がめちゃくちゃ楽しみなんですが、実は……」

天野「そうなんです。Mikiki編集部も〈Mikiki DJs〉として転換DJをさせてもらいます! 現状、亮太さんと天野での参加予定ですが、飛び入りで意外な人が参加したりもあるかも? 選曲、どうしようかな……」

田中「天野くんは〈これがアトランタの歌や!〉と叫んでトラップをかけると鼻息を荒くしてましたもんね」

天野「いや、それは冗談です(笑)」

田中「ほかにも、ココナッツディスク吉祥寺店による〈8cm CD SINGLE SALE〉も行われるようで、こちらも90年代のJ-Popには一家言ある天野くんには見過ごせない企画なんじゃないですか?」

天野「いわゆる〈短冊シングル〉ですね。90年代カルチャーを代表するアイテムだと思います。アニソンとか、いまだに高額で取引されるものも。友だちに教えてもらった坂本真綾&樋口智恵子のWhoops!!“いつか”(99年)のシングルが欲しいな~」

田中「もちろんライヴはすべてのアクトが必見だと思うんだけど、天野くん的には誰に注目しています?」

天野「僕は生まれも育ちも東京なので、京都という街の独特のムードやカルチャーに憧れがあります。なので、本日休演、バレーボウイズ、台風クラブ、中村佳穂さん、西村中毒さんの京都勢には期待です。特に、本日休演は大好きで、思い入れがありますし」

田中「僕は2015年の春まで、15年間京都にいたんですけど、本日休演を除く4組は、自分が京都を離れて以降に出てきた新世代という印象もあるんです。連綿と続いている京都の音楽カルチャーの系譜に位置する芸術家たちだとは思うんだけど、なにがしかの新たな局面を象徴しているようにも感じていて。なかでも、去年ライヴを観ることができたバレーボウイズは、左京区カルチャーのゴッタ煮感を感じさせつつ、〈うた〉の求心力が圧倒的で驚きました」

天野「“卒業”のライヴ映像を観た時の衝撃は忘れられません。感動して、オフィスでちょっと泣きそうになりました」

田中「東京勢も全組必見ですが、特に『緑町』『ねむの花咲くその下で』という2作のレヴュー記事が〈Mikikiクラシック〉と言ってもいいくらい高アクセスを記録し続けている石指拓朗さんに注目です。Enjoy Music Clubとの親睦でも知られているフォーク・シンガーで、素朴さのなかに真実を宿らせる稀有な歌い手だと思います。あと、とにかくギターが巧い!」

天野「石指さんのライヴは楽しみですね。そして、Mikikiでインタヴューもさせていただいた折坂さんは〈合奏〉での出演です。先日のリリパでの演奏は本当にパワフルでした。あの独特の発声の〈うた〉は彼ならではで、生で聴くと圧倒されますね。それに、カネコさん、中村さん、ラッキーオールドサンもバンド・セットなので楽しみです。バンドで演奏することによって〈うた〉はさらに引き立つというか、いきいきとしたものとして響くんじゃないかな、と思います」

田中「ラッキーオールドサンは、以前にMikikiのイヴェントに出てもらったときはデュオ編成で、そのときは濁りのない〈うた〉の力を見せつけられた感じだったけど、バンド・セットだとカレッジ・ロック的な雰囲気があって、それもまた最高なんですよね。5人編成で演奏される名曲“ミッドナイト・バス”は、以前ココ吉店長の矢島和義さんが〈ぼくの中では同じ棚に入っている〉と言っていたようにアンダートーンズの“Teenage Kicks”と同列に置ける、まさにこの時代のユース・アンセムだと思うよ」

天野「話をしていて、〈うたのゆくえ〉がますます待ち遠しくなってきました。本当に、いま絶対に行くべき、もしかしたら後世まで語り継がれるかもしれないイヴェントになるんじゃないでしょうか。転換の選曲も頑張りましょう!」

 


Live Information
〈うたのゆくえ〉

2018年3月3日(土)渋谷 TSUTAYA O-nest
出演(五十音順):石指拓朗/折坂悠太(合奏)/カネコアヤノ(バンド・セット)/台風クラブ/ドミコ/中村佳穂(バンド・セット)/西村中毒/バレーボウイズ/本日休演/ラッキーオールドサン(バンド・セット)
トークセッション〈東京のうた、京都のうた〉:松永良平×岡村詩野
DJ:Mikiki DJs(天野龍太郎、田中亮太ほか)/岡村詩野/松永良平
出店:ココナッツディスク〈8cm CD SINGLE SALE〉
開場/開演:13:30/13:55
前売り/当日:3,400円/3,900円(いずれもドリンク代別)
※20歳未満の方は受付にて500円キャッシュバック(要身分証明書提示)
※再入場可/小学生以下無料
Ticket Info :e+ローソンチケット(Lコード:71974/O-nest店頭/ココナッツディスク吉祥寺店

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