持ち味を発揮した外仕事もたくさんあるよ!
自身の楽曲をリリースしながら作家／プレイヤーとして外部アーティストの作品にもさまざま参加しているfhánaの面々。ここでは2017年以降のものを一部紹介しよう。
まずは「小林さんちのメイドラゴン」のエンディング曲となった“イシュカン・コミュニケーション”。佐藤が作曲を手掛けたこのソウル・ポップ・チューンでは、劇中に登場するドラゴンたちがラヴリーなヴォーカルを披露。“青空のラプソディ”同様、『LIFE』期のオザケン色を思わせる華やかさだ。なお、カップリングの“A DAY IN THE DRAGON'S LIFE”も佐藤が作・編曲を担当しており、こちらは可愛らしい高速パンクに仕上がっている。そして、小松未可子の2017年作『Blooming Maps』に収録された“My sky Red sky”の編曲には、fhána名義で参加。towanaも小松との掛け合い／コーラスでエモーショナルな共演を果たしている。また、〈THE IDOLM@STER MILLION LIVE!〉関連ではソロ曲シリーズで七尾百合子に“地球儀にない国”を提供。佐藤／yuxukiの作曲／編曲コンビによる開放的なピアノ・ロックとなっている。一方、男性アイドルものではスマホゲーム「あんさんぶるスターズ!」のSwitch“イースター・カーニバル”に佐藤が作曲と編曲でクレジット。速めのシャッフル上でリズミックな旋律が踊る、とことんハッピーなポップソングに仕上がっている。
そして、yuxukiの単独曲としてはChouChoに贈った“明日の君さえいればいい。”が。スピーディーなストリングスと透明感のある鍵盤に彩られた昂揚感溢れるロック・ナンバーで、フェミニンな歌声の背後でラウドに鳴るバンド・サウンドもyuxukiらしい。また、直近では名作ゲーム「聖剣伝説2」のリニューアル版のサントラに佐藤が編曲で関与。DÉ DÉ MOUSEやsasakure.UKらと共に原曲へ敬意を表しつつ、ストイックなテクノ風味の“明日に届く”、リヴァーブたっぷりに奥行きのあるシンセ・サウンドを聴かせる“翼はもうはばたかない”でfhánaとは異なる一面を垣間見せている。 ＊土田真弓
関連盤を紹介。
