前作で見せたメロウ・ソウル志向をさらに掘り下げながら、新たな境地を切り拓いた感がビンビンに感じられる新作。GOODMOODGOKUをフィーチャーした“Esp”に顕著なメロウネスがアトモスフェリックな音像に浮かぶ様はどこまでも心地良く、“Dejavu”や“Night Owl”に見い出せるサイケデリック・ロックの意匠がフレッシュな刺激を作品に吹き込んでいる。モードを消化し切って無二のサウンドを提示する圧巻の一枚だ。