COLUMN

R+R=NOW 『Collagically Speaking』 現在の音楽を発信しつづけるグラスパー率いるスーパー・グループ来日決定!

© ToddCooper

現在の音楽を発信しつづけるグラスパー率いるスーパー・グループ来日決定!

 R+R=NOWは、ロバート・グラスパー、テラス・マーティン、デリック・ホッジ、 クリスチャン・スコット、テイラー・マクファーリン、ジャスティン・タイソンからなるスーパー・グループだ。“Reflect+Respond=NOW”の略で、時代を反映することがアーティストの務めだというニーナ・シモンの言葉に由来する。

 ロバート・グラスパーはエクスペリメントでR&Bやヒップホップの世界に打って出て、テラス・マーティンはケンドリック・ラマーの『To Pimp A Butterfly』をプロデュースした。デリック・ホッジはエクスペリメントへの参加の他にマックスウェルの音楽ディレクターを担当し、クリスチャン・スコットはジャズ生誕100年を記念した意欲的な3部作をリリースした。テイラー・マクファーリンはキーボーディストでビートボクサーでもあり父のボビー・マクファーリンを彷彿させる唯一無二の個性を発揮している。そして、ジャスティン・タイソンはエスペランサ・スポルディングのお気に入りのドラマーでそのプレイには一際注目が集まっている。

R+R=NOW Collagically Speaking Blue Note/ユニバーサル(2018)

 演奏技術に優れるジャズ・ミュージシャンがジャズ以外の音楽を積極的に採り入れてきたのがジャズの歴史でもあるが、近年見えてきたのは、ジャズ・ミュージシャンがより柔軟にジャズを拡張する姿だ。大層にジャンルの越境を謳うわけではなく、ごく自然に隣接したジャンルへ入り込み、バック・ミュージシャン以上の価値を示し、ジャズの言語ともすり合わせて、スマートかつスムーズに繋げていく。このR+R=NOWはその最たる例だと言える。ここにはエクスペリメントの時のようなR&Bやヒップホップに挑むという野心ではなく、自分たちの音楽をやる自信と余裕すらも感じる。かつてフュージョンが一ジャンルとして定着していったように、この音楽もジャズと別の新たな着地点を見出すのか、それともさらなるジャズの活性化に至るのかに興味がある。

 


LIVE INFORMATION

17th TOKYO JAZZ FESTIVAL
○9/1(土)会場:NHKホール
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ビルボードライブ東京 ○8/28(火)
ビルボードライブ大阪 ○8/29(水)& 30(木)
1st ステージ18:30/2nd ステージ21:30
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