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WHY DON’T WE 8 Letters Atlantic/ワーナー(2018)

ボーイズ・バンド市場ではUKに圧倒されていたUS生まれのこちらの新星は、〈サマソニ〉効果でアルバム前から日本での人気が沸騰。異なるキャラの5人組ということもあり、1D分裂で空いた心の穴を埋めてくれました。 *山西

 

VICTORY The Broken Instrument Peace Industry/Roc Nation(2018)

ロック・ネイション発の新星による素朴な衝撃。オーガニック・ソウルというよりも素のままフォークに近い雰囲気もあり、それでいて実験的なリズム・ワークにも寄り添うあたりがユニークだ。2018年屈指の隠れ(てない?)名盤。 *出嶌

 

DAVID GUETTA 7 What A Music/Parlophone/ワーナー(2018)

いつまでもビッグ・ルーム系のイメージを持ってる人もどうかと思うが、まるでディプロに憧れているようなここでの振り切れた変容ぶりもどうかしてる。根源にあるハウス愛を感じ取れる仕掛けも芳しかった最高のポップ博覧会。 *出嶌

 

DIR EN GREY The Insulated World FIREWALL DIV.(2018)

聴いた瞬間に降参するしかない貫録の最新作。ある種の泥臭さすら感じさせるオールド・スクールなハードコアが多く並ぶ、原点回帰とも言えそうな内容だが、これほど超然とした鳴りを可能にするのは今の5人だからこそ。 *土田

 

折坂悠太 平成 ORISAKAYUTA/Less+ Project.(2018)

日本的なこぶしを操る歌唱で無二の存在感を示すシンガー・ソングライター。ジャズや歌謡曲、ブラジル音楽にアフロビートを経由して〈今〉を切り取った本作は、2018年を象徴する作品に相応しい傑作だ。 *土田

 

PALE WAVES My Mind Makes Noises Dirty Hit/HOSTESS(2018)

NMEの最優秀新人賞も授かり、高い期待値のなか登場したこの処女作は、ゴスをポップに聴かせるという題目のもと、テイラー・スウィフト『Reputation』にロック側から共鳴したような一枚。兄貴分1975の援護も効いてました。 *山西

 

PEDRO zoozoosea avex trax(2018)

規模感やプロモーションのおもしろさが先行して語られがちなグループにあって、根源的な表現欲を暗い瞳で追求したアユニ・Dのソロ・プロジェクト作品。2018年も快調に進んだBiSHのストラグルを象徴する一枚として。 *出嶌

 

STEFFLON DON Secure 54 London/Universal(2018)

クローメオやシック、ゲッタなどの話題作に声を添えた2018年の客演女王。ビッグな課外仕事でも自身の作品でもパトワ交じりの七変化ラップでアクを出し、下町感の強いニッキー・ミナージュみたいな佇まいが素敵でした。 *山西

 

Tempalay なんて素晴らしき世界 SPACE SHOWER(2018)

新メンバーにAAAMYYYを迎えてのミニ・アルバム。サイケ・ポップの酩酊感を増幅させる一方で、ヒップホップ的なビートを敷いたり、SF的なモノローグを展開したりのトライアルにさらなる飛躍の気配が。 *澤田

 

TWENTY ONE PILOTS Trench Fueled By Ramen/ワーナー(2018)

EDMコアの申し子もド派手なパーティーを自粛し、テンポダウンした重くダークな音で世相を反映。言葉数を増やした結果、エミネムのラップ技術の再評価ムードとも緩やかにリンクしてしまった強運ぶりにはビックリです。 *山西