通算5度のグラミー受賞経験を持つジャズ/フュ―ジョン・ベーシスト、ヴィクター・ウッテン。ジャコ・パストリアス以来のエレクトリック・ベースにおける革命児とも称されてきた彼が3月27日(水)Billboard Live OSAKAで、3月28日(木)、3月29日(金)Billboard Live TOKYOで来日公演を行う。

 

ヴィクター・ウッテンは64年、米ヴァージニア州ハンプトン生まれ。今回の来日メンバーであるジョセフとレジーら5人兄弟の末っ子として育った。ベースを手にしたのは3歳の頃、長兄であるレジーに習いはじめたという。やがてウッテン兄弟はウッテンズ(ウッテン・ブラザーズ・バンド)としてメジャー・デビューし、同バンドはカーティス・メイフィールドやウォーの前座を務めた。

ウッテンズの85年作『The Wootens』収録曲“Do I Do”
 

88年にテネシー州ナッシュヴィルに引っ越したヴィクターは、ジョネル・モッサーのバック・バンドで活動。翌年にはバンジョー奏者ベラ・フレックとドラマーである兄のロイ、キーボーディスト/ハーモニカ奏者のハワード・レヴィ(92年に脱退)と共にインスト・バンド、ベラ・フレック・アンド・ザ・フレックトーンズを結成した。このバンドでは10枚以上のアルバムをリリースし、グラミー賞を幾度も受賞するなど、プレイヤーとしてのヴィクターの評価を高める大きなターニング・ポイントともなった。

ベラ・フレック・アンド・ザ・フレックトーンズの92年のライヴ映像
 

96年にはほぼ全編ベース・プレイだけで構成された初のソロ・アルバム『A Show Of Hands』を発表。以降もソロ作をコンスタントに発表しており、リーダー作としては2017年にデニス・チェンバース(ドラムス)、ボブ・フランチェスチーニ(サックス)を率いた『Trypnotyx』が最新作となる。

ほかにもヴィクターは、スタンリー・クラークとマーカス・ミラーというスター・ベーシストを集結させたS.M.V.、6弦ベースのスティーヴ・ベイリーとタッグを組んだベース・エクストリームズ、スコット・ヘンダーソンとスティーヴ・スミスとでロック寄りなサウンドを志向したバイタル・テック・トーンズといったサイド・プロジェクトでも活動。つねに新しいサウンドを追い求めてきた。

ヴィクターの2017年作『Trypnotyx』収録曲“Funky D”を演奏するスタジオ・ライヴ映像
 

今回はヴィクターにとって約一年ぶりの来日公演。これまでに何度も出演してきたBillboard Liveゆえに、リラックスした彼の姿を観られるはずだ。ジャズやフュージョン好きのみならず、さまざまな音楽ファンを感嘆させてきた世界最高峰のベーシストの演奏を、どうぞお観逃しなきよう。

 


LIVE INFORMATION
ヴィクター・ウッテン

2019年3月27日(水)Billboard Live OSAKA
1stステージ 開場17:30/開演18:30
2ndステージ 開場20:30/開演21:30
サービスエリア 8,900円/カジュアルエリア 7,900円
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2019年3月28日(木)、3月29日(金)Billboard Live TOKYO
1stステージ 開場17:30/開演18:30
2ndステージ 開場20:30/開演21:30
サービスエリア 9,000円/カジュアルエリア 8,000円
★詳細はこちら

■メンバー
ヴィクター・ウッテン(ベース/ヴォーカル)
ジョセフ・ウッテン(キーボード/ヴォーカル)
レジー・ウッテン(ギター/ヴォーカル)
デリコ・ワトソン(ドラムス/ヴォーカル)