INTERVIEW

Reol 『文明EP』 創造から発展、繁栄、衰退――文明の起承転結を記したEP作品

Reol 『文明EP』 創造から発展、繁栄、衰退――文明の起承転結を記したEP作品

韓国~中国公演、海外での成功も話題のアジアを代表するシンガー・ソングライター、Reolによる『文明EP』がリリース。創造から発展、繁栄、衰退、文明の起承転結を表現する要注目盤の誕生だ。

ポップ・ミュージックの世界をアップデートする稀代のゲームチェンジャー、Reol。動画共有サイトで2億5千万再生、YouTubeチャンネル登録者数83万人、Twitterフォロワー30万人を突破という、圧倒的数値が証明する驚異のエビデンス。昨年末、1stアルバム『事実上』における偶像セカイを具現化した国内ツアー〈Reol Japan Tour 2018 MADE IN FACTION〉の成功。さらに、韓国~中国での海外公演を繰り広げるなど要注目のアジアを代表する表現者だ。

そんなReolが、早くも3月20日に4曲入り最新作『文明EP』をリリースする。盟友Gigaとともに生み出した、トライバルな最旬ダンスミュージック・センスがエッジーな、2019年を牽引するポップ・ミュージック集に仕上がっている。解放感を追求するReolの勢いは止まらない。

Reol 文明EP CONNECTONE(2019)

 「今ある興味関心を総括した言葉を探したときにコンセプトが〈文明〉に落ち着きました。次に作品を出すなら4曲入りの四位一体、〈4〉という数字にこだわることも決めていました。四大文明に引っ掛けているのは言わずもがなですが、創造から発展、繁栄、衰退、文明の起承転結を記したEP作品を作ることにしました」

明快なテーマ設定は、アグレッシヴな音世界を創造するために必要な〈刺激〉なのだと思う。自分自身と向き合い誕生した前作『事実上』から一変、〈何もないところに新しい文明をつくる〉というコンセプチュアルな試みから生まれた真っ白な世界。天地創造→文明開化。Reolのクリエイティヴなスピード感は誰よりも早い。収録曲についてそれぞれ聞いてみた。

1.“ウテナ”(Music:Reol,Giga Lyrics:Reol)

「創造の曲。ウテナというのは高殿のことを指します。文明の起こりはいつも濡れ場、つまりは河川から産まれた文明は欲を持ち、高いものを建造します。その目的が高いものを建てることにあるのか、そこからの眺めにあるのかはわかりません。でも人の欲の行き着く先にはいつも高い建物がある。櫓、宮殿、教会、高層ビル。人間の欲望への疑問と問いかけが主題となっています。歌詞はあえて抽象的に書くことを意識しました。音の面は今までやっていなかったフロウや音作りを取り入れた試作的な要素が強いです。文明の起こりなので〈試み〉です」

2.“たい”(Music:Reol,Giga Lyrics:Reol)

「欲求の曲。〈たい〉=つまりwannaです。頭すっからかんでも聴けるような曲を作りたいな~という衝動で作りました。EPの中の立ち位置としてはかなり現代感が強いと思います。トラックにケチャの声が入っています。新旧色々なフロウを輸入して反映させました」

3.“シンカロン”(Music:Giga Lyrics:Reol)

「進化の曲。近未来感を追求して作りました。ひさびさにオートチューンのケロらせを全面に押し出して、ヴォーカルワークも機械チックさを持たせています。もっとも繁栄して全知全能だと思いこんでいる状態を表現しています」

4.“失楽園”(Music&Lyrics:Reol)

「退廃の曲。『文明EP』の中では衰退の立ち位置、楽曲テーマは人間関係の離別です。ツアー中に書いた曲で、今作の中では一番直情的でストレートな表現をしています。女性視点に立って書いた曲なので、女の情念が出ているというか、女の子こそわかるだろうという感情なのかも。直接的な歌詞表現をしているのであまり語ってしまうと陳腐になりそうです(笑)」

エッジーなビートミュージックにシング&ラップで表現する、メロディアスにストーリーテリングされていく映像の浮かぶアブストラクトなメッセージ・ソングたち。Reol史上、さらなる進化を感じる圧巻の4ピース。ジャパニーズ・ポップ・ミュージックを次世代へアップデートする音絵巻だ。

『文明EP』初回限定版には、DVD/Blu-rayとして「Reol Japan Tour 2018 MADE IN FACTION」の映像、2018年11月30日に開催されたZepp Tokyo公演から16曲が収録される。オフショット映像には、ライヴ当日のリハーサルや2018年12月に開催した韓国公演の模様が収録されるので要チェック。自身初となるライヴ映像は人気曲“SAIREN”や“激白”のミュージックビデオを手がけた番場秀一(MAZRI Inc.)が監督を担当。番場監督らしい色鮮やかで独創的な映像作品に仕上がっているのでお見逃しなく。 

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