KUJAKU CLUB
ケンモチヒデフミの仕切る新たなレーベルから色鮮やかな2タイトルがリリース!

Kenmochi Hidefumi 沸騰 沸く ~FOOTWORK~ KUJAKU CLUB(2019)

 水曜日のカンパネラで活躍する一方、近年はKID FRESINOやDATS、ももいろクローバーZ、iri、吉田凜音ら幅広い面々の楽曲で手腕を発揮してきたケンモチヒデフミ。水カンはオオルタイチとのコラボで『YAKUSHIMA TREASURE』を配信したのも記憶に新しいですが、そこに不参加だった彼は何をしていたのか……と思ったら、何と『Shakespeare』(2010年)以来のソロ・アルバムを仕上げてきました。もはや彼がHYDEOUTやUNPRIVATEでリリースしていた頃を知る人も多くなさそうですが、新レーベルのKUJAKU CLUB発となった今回の新作『沸騰 沸く ~FOOTWORK~』はそれら往時のソロ作とも水カンとも違い、表題通りのジューク/フットワークに特化したインスト作品。BPM160で暴れるビートの快感をプリミティヴに追求しつつ、声ネタやドリーミーな音色使いでキャッチーな展開を作り出してブレイン・ダンス的なツボも押してくるあたりは流石。“RoboCop”“Mountain Dew”といった身も蓋もない曲名が示す通り、無条件で心身が踊る痛快作となっております。

 

Xiangyu はじめての○○図鑑 KUJAKU CLUB(2019)

 で、KUJAKU CLUBからはケンモチのプロデュース作がもう一枚、昨年からライヴ活動を開始したXiangyuの初EP『はじめての○○図鑑』も同時リリース。こちらは南アフリカ発祥のゴムを下地にしたブロークン・ハウスに乗せて彼女のナンセンスな歌やラップが……と書くと水カンを想像されそうだけど、そうじゃない魅力を聴いて確かめてみてほしいです。