私たちの日常の風景をすっかり変えてしまった、コロナ禍。それはまた、私たちの音楽の聴き方にも少なからず影響を及ぼしたと思います。以前好きだった音楽を受け付けなくなったり、あるいはそれまでスルーしていたような音楽に突如として心を奪われたり……。

そこでMikikiでは、ミュージシャンやレーベル関係者、レコード・ショップ関係者、ライブハウス関係者など音楽に関わって仕事をする人々に〈コロナ禍以降、愛聴している1曲〉を訊ねる新連載をスタート。その回答は一人ひとりのいまの心情を映し出すと同時に、災いに見舞われた人々に対して音楽がどのような意味を持つのか、そのヒントにもなるのではないでしょうか。 *Mikiki編集部

【アーティストと音楽関係者が選ぶ〈コロナ時代の1曲〉】記事一覧はこちら


 

(左から)nakayaan(ベース)、大竹雅生(ギター)、川辺素(ヴォーカル/ギター)、須田洋次郎(ドラムス)

nakayaan(ミツメ)

ミツメは2009年に東京にて結成された4人組のバンド。nakayaanはベースを担当。オーソドックスなバンド編成ながら、各々が担当のパートにとらわれず、そのときの気分でいろいろなことにチャレンジしながら自由な楽曲を発表し続けている。2021年3月には6作目のオリジナル・アルバム『VI』をリリース。

 

コロナ禍以降、特に愛聴している1曲は何ですか?

王舟 “Marine Ondo”(2020年作『Pulchra Ondo』収録)

選曲のテーマを聞いて、王舟の『Pulchra Ondo』が一番しっくりくると思いました。
彼が自粛期間に日記的に書いた曲をまとめたアルバムで、“Marine Ondo”はその中の1曲。

どれもインスト・ナンバーで、いつもにも増して無国籍で多彩な音は、想像力を掻き立てて、知らない国にでも行ってみたい気持ちになります。王舟の音選びのセンスは素晴らしく、チープな音にも品があっていつでもワクワクしてしまいます。

ステイホーム期間の心の滋養であり、これからも折に触れ聴いていく1枚になりそうです。

 


RELEASE INFORMATION

リリース日:2021年3月24日
形態:CD/LPレコード/デジタル配信
品番:PECF-1183(CD)/PEJF-91034(LPレコード)

TRACKLIST: CD
Disc 1
1. Intro
2. フィクション
3. 変身
4. ダンス
5. 睡魔
6. メッセージ
7. システム
8. VIDEO
9. リピート
10. コンタクト
11. Interlude
12. トニック・ラブ
bonus track
Basic (feat.STUTS)

DISC 2
1. Intro
2. フィクション (instrumental)
3. 変身 (instrumental)
4. ダンス (instrumental)
5. 睡魔 (instrumental)
6. メッセージ (instrumental)
7. システム (instrumental)
8. VIDEO (instrumental)
9. リピート (instrumental)
10. コンタクト (instrumental)
11. Interlude
12. トニック・ラブ (instrumental)

TRACKLIST: LPレコード
1. Intro
2. フィクション
3. 変身
4. ダンス
5. 睡魔
6. メッセージ
7. システム
8. VIDEO
9. リピート
10. コンタクト
11. Interlude
12. トニック・ラブ

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ミツメ 『Basic feat.STUTS/ジンクス』 mitsume(2021)

リリース日:2021年4月21日
品番:PEKF-91035

TRACKLIST
Side A. Basic (feat. STUTS)
Side B. ジンクス

 

LIVE INFORMATION
"mitsume live Ⅵ"(Guest:STUTS)

2021年5月30日(日)東京・恵比寿 LIQUIDROOM
時間:開場 18:00/開演 19:00
料金:前売り4,800円(税込/1drink別)
チケット一般発売:2021年5月1日(土)10:00〜
プレイガイド :イープラス/スマチケ
問合せ:CREATIVEMAN PRODUCTIONS(03-3499-6669)

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