メンバー2人の脱退がアナウンスされるなか、約2年ぶりとなるサード・アルバムが到着。とはいえ作品自体に後ろ向きな印象は一切なく、強靭なアンサンブルによるファストなハードコア、オルタナ、パワー・ポップなどをコンパクトに詰め込んだ内容は、初期作の『dystopia』を今に更新したかのよう。フォーク/ 歌謡曲的な叙情性を感じさせる“遊泳地”や“燕”も含めて名曲揃いであり、バンドの第1期を締め括るに相応しい作品だ。