アルケミストとのコラボ作『Alfredo』がグラミーにノミネートされ、その名がさらに広く知られることとなったギブスの約4年ぶりとなるソロ作はメジャー大手のワーナーから。そのアルケミストやマッドリブといった気心の知れたメンツからボーイ・ワンダ、ジェイク・ワン、ジェイムズ・ブレイクまで振り幅広めな制作陣が集い、マネーバッグ・ヨー、プッシャ・T、アンダーソン・パークらゲスト陣も多彩な面々が参加。ボーン・サグズン・ハーモニーの名曲を下敷きにしてオマージュ気味なフロウも披露する“Pain & Strife”(オフセットが客演)、レイクォンが鬼シブなラップを聴かせる“Feel No Pain”、DJポールとのメンフィス・マナーなコラボ“PYS”など、全方位に向けたヴェテランらしい器のデカさを感じさせる傑作だ。