自身の名前を冠した2年ぶりとなる新作は、LP2枚組に全23曲を収録。ときに言葉をぽつりと零しながらギターを爪弾いたり、ときにストイックなビートと共に奇怪なノイズを放ったり、ときにゲスト奏者と躍動的なセッションを繰り広げたり……と、形態も、鳴らしているサウンドもとにかく自由。緊迫した始まりから少しずつ糸が解けていくような流れも美しい。